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宝飾市場も拡大基調へ、景気向上は気分上昇も重要
矢野経済研究所は国内宝飾品(ジュエリー)市場についての調査を実施し、2012年の市場規模および2017年まで予測値を公表している。
同調査によると2012年の国内宝飾品小売市場規模は、前年比101.8%の9,110億円とプラス成長であったという。この数字は世界的な金融緩和の影響もあり、2011年より地金価格の高騰が続いていることも大きい。石の付いていない結婚指輪やネックレスチェーンなどは、地金価格に連動して販売価格も上昇傾向にある。消費者は預金金利の低い時期が長く続く中、将来の値上がりへの期待や資産目的で地金商品を購入するケースも今後活発化すると考えられる。
さらに東日本大震災による落ち込みの反動も挙げられるが、富裕層の消費が回復してきていることも要因であろう。2012年は富裕層を中心に高額商品の購買が伸長し、百貨店における外商販売や、全国の宝飾問屋や小売店が主催する催事販売などが好調に推移。 またクリスマス商戦はクリスマス当日を含む3連休に販売が集中、海外ブランドをはじめとして好調な販売を記録したという。
今後の国内宝飾品(ジュエリー)小売市場規模は、2013年9,374億円(前年比102.9%)、2014年9,824億円(同104.8%)と堅調に推移し、2015年には1兆円規模への回復が予測される。また消費税増税前の駆け込み需要なども期待されるため、宝飾市場も拡大基調になるものと考えられる。
地金という資産目的での購入が増長することはもちろんだが、着こなしに美しさを加える宝飾品市場が活況になることは、人々が生活の中に“華やかさ”を加えることにもなるはずだ。景気回復への期待が高まるなか、経済不況に嘆くだけでなく、“自分を”または“大切な人を”美しく着飾る“余裕”を持つことも前向きな日々を過ごすことにつながるのではないだろうか。(編集担当:宮園奈美)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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