JFEスチールなど、ノルウェー天然ガス田向けラインパイプを受注

2013年2月20日 11:49

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 JFEスチールは19日、ノルウェーの石油会社であるスタトイル社向けに、ラインパイプ用DNV450グレードUOE鋼管32.5万トンを、伊藤忠丸紅鉄鋼と共同で受注したと発表した。スタトイル社がノルウェー海で展開する「Polarled(ポラーレッド)Pipeline Project(以下PPP)」向けに、管厚28.9~43.4mm、外径約36インチ(914.4mm)の鋼管を、2013年4月から約1年半にわたり西日本製鉄所(福山地区)で製造する。

 PPPはノルウェー海における最大級の天然ガス開発プロジェクトで、ノルウェー中部の街ボーデ沖320km、水深1,265mに位置する「Aasta Hansteen Field」及び内陸との途中に位置する「Linnorm Kristin Field」において生産されるガス・コンデンセートをNyhamna精製所に輸送するプロジェクト。JFEスチールのUOE鋼管はこれらを結ぶ全長約482kmの海底パイプラインに使用される予定で、生産・輸送開始は2016年に予定されている。

 今回受注したUOE鋼管は海底パイプラインとして使用されるため、低温靭性や高圧に耐え得る厚肉サイズが要求されると同時に、耐腐食性も必要とされる高級ラインパイプ。同案件はJFEスチールにとって過去最大の案件であり、JFEスチールの長年にわたる世界の様々なパイプラインプロジェクトへの高級鋼管の供給実績、及びそれを支える最先端の鋼管製造技術と品質への高い信頼性が評価され、今回の受注に至った。

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