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多様化するバレンタインデー、「感謝」「友チョコ」「自分チョコ」
今年も2月14日に向けて、デパートや専門店の店頭ではバレンタインフェアがにぎわいを見せている。[写真拡大]
今年も2月14日に向けて、デパートや専門店の店頭ではバレンタインフェアがにぎわいを見せている。女性の8割以上がこの日にチョコレートや何らかのプレゼントを購入するといわれており 、メーカー各社にとっては大きな商機となっている。
日本のバレンタインは60年代頃、チョコレートメーカーや小売業者が提唱し70年代後半に定着した といわれる。欧米では男女問わず親しい人に花やケーキなどのお贈り物をする習慣だが、日本では女性が男性にチョコレートを贈り、告白するのが中心だった。
しかし2000年代からは女子中高生を中心に「友チョコ」の習慣が広まるなど、必ずしも「愛の告白の日」ではなくなってきている。ロッテの調査では女子中高生の約9割が「バレンタインは友達同士でプレゼントを渡し合う日」と答えており、彼女たちは平均して10人近くの友人に手作りのチョコレートを配っている 。
マクロミルが全国の働く男女に尋ねたところ、バレンタインは「日頃の感謝の気持ちを伝える日」が39%と最も多く、「好きな人に愛を伝える日」は25%にとどまった。
20~30代の女性がチョコをあげる相手は、4年前と比べて「義理チョコ」が減少する一方、女友達への「友チョコ」は8ポイント、自分自身への「ご褒美チョコ」は12ポイントも増加しているという 。「義理チョコ」という名前には「会社の上司や同僚に仕方なく配る」というイメージもあったが、昨今の女性たちは「本当にあげたい相手」を選んでチョコレートを配るようになったのかもしれない。
このように「異性にチョコレートを送る日」という習慣はまだ残るものの、2月14日は、社会人女性にとっては「異性を含む周りの人へ感謝を伝える日」「自分にチョコを買う日」、中高生にとっては「同性の友人とコミュニケーションを深める日」など、多様化してきているようだ。6割の女性が「自分チョコ」を買うという調査結果もある 。
これらの商機をいかに取り込むか、チョコレートメーカーは知恵の見せどころだろう。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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