【アナリストの眼】不動産再生のイントランス株価、上値フシ突破も、2ケタ増益

2013年2月1日 09:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  イントランス <3237> (東マ)は不動産再生事業を展開している。金融緩和の流れが追い風であり、株価はボックス展開から上放れの構えを見せている。

  プリンシパルインベストメント事業(不良債権化した不動産物件などをバリューアップして短期間で売却)の大型案件引き渡しによって収益が変動しやすいが、プロジェクトの積み上げに加えて、ソリューション事業(建物管理受託や売買仲介など)の拡大で安定収益基盤の強化も進めている。

  今期(13年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比2.4倍の41億円、営業利益が同30.3%増の4.5億円、経常利益が同36.5%増の4億円、純利益が同20.6%増の4億円としている。第2四半期累計(4~9月期)は大型案件の売却ズレ込みで計画を下回り大幅減収営業減益となったが、オフィスビルをレストランウエディング施設にする芝公園プロジェクトなどが順調な模様であり、ソリューション事業での管理受託物件数の増加も寄与する模様だ。

  また沖縄・那覇市、東京・虎ノ門、東京・神保町などのプロジェクトも順調に進行している模様であり、案件の積み上げで中期的に収益拡大が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、概ね2万5000円~3万円近辺でのボックス展開だったが、金融緩和の流れも追い風となり、足元では3万円台に乗せて徐々に水準を切り上げている。12月27日には3万3300円まで上昇する場面があった。1月31日の終値3万1900円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS2775円79銭で算出)は11~12倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS7372円76銭で算出)は4.3倍近辺となる。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復して強基調へ転換の動きを強め、ボックスレンジから上放れの構えも見せている。金融緩和の流れが追い風であり、2月7日予定の第3四半期累計(4~12月期)業績発表が接近して動意付く可能性もあるだろう。昨年7月26日の高値3万5400円が視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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