【アナリストの眼】ネット広告バリューコマース株価上値追い、好調決算の発表接近

2013年1月29日 10:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  アフィリエイト型(成果報酬型)ネット広告大手のバリューコマース <2491> に注目したい。株価は急騰後の短期調整が一巡して上値を追う展開となってきた。2月12日に前期(12年12月期)決算発表を予定しており、期待感が高まる可能性もあるだろう。

  前期の連結業績見通しは、売上高が前々期比16.2%増の90億50百万円、営業利益が同16.5%増の8億85百万円、経常利益が同21.9%増の10億15百万円、純利益が同35.2%増の6億円としている。アフィリエイトマーケティングサービス事業(成果報酬型ネット広告)は金融分野を中心に広告出稿が好調であり、ストアマッチサービス事業(ヤフーショッピング内の広告主向けクリック課金型ネット広告)は登録商品数増加に伴って広告露出が増加している模様だ。通期予想に対する第3四半期累計(1~9月期)の進捗率は売上高が75.4%、営業利益が76.1%、経常利益が77.3%、純利益が76.5%と順調な水準だった。今期(13年12月期)についても好業績が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、12月6日の5万2900円まで急騰した後は過熱感を強めて上げ一服の展開だったが、1月28日に5万4500円まで上昇して高値を突破した。前期決算発表が接近して期待感が高まっているようだ。28日の終値5万3400円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS3262円52銭で算出)は16~17倍近辺、前期予想配当利回り(会社予想の年間1100円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2万4028円80銭で算出)は2.2倍近辺となる。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線近辺でのモミ合い展開から上放れの形となった。また週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を継続している。昨年秋の急騰による過熱感が解消され、今期業績に対する期待感で上値を追う展開が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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