【村山貢司の気象&経済歳時記】ビール好調に見るアメリカ経済

2013年1月14日 06:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  アメリカ人はビールを水代わりに飲むという話があるが、年明けにアメリカ在住の知人から次のような話を聞いた。昨年あたりから店頭に並ぶビールの種類が多くなり、それも輸入ビールが非常に多くなっているとのこと。また、プレミアムハンバーガーなどやや高級な食品の売れ行きが好調であるらしい。

  確かに、アメリカでは2010年と比較すると人口はおよそ500万人増加し、就業者数は300万に増加、失業率は1.4%低下している。ブランド物の売れ行きではなく、輸入ビールやプレミアムバーガーが売れるというのは、中間層以下に少し余裕が出てきた証拠であろう。これに対して日本は2009年以降人口は減少を始め、就業者数は50万人減少した。就業者数が減少したのに、失業率は同じ期間の比較では0.5%の低下している。働く気力を失った若者が多くなったのかも知れない。

  数年前までは工業製品に関わるエネルギー比率は、省エネが徹底していた日本がアメリカに比べて断然低くなっていたが、そのアメリカはシェールガスの開発により安価なエネルギーを使えるためにその関係が逆転した分野も出始めている。景気対策は若者の雇用を創出するものにしなければ日本の未来はないだろう(気象予報士・経済評論家 村山貢司)(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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