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キヤノンMJ、医療画像ソリューション事業に参入
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は1日、画像診断装置のデータを統合管理するPACS(Picture Archiving and Communication Systemの略、医用画像システム)を開発し、新製品“PRIMITUS(プリミタス)”シリーズとして2013年1月より発売すると発表した。
11月1日付けで発足する医療およびヘルスケア関連事業の中核企業「キヤノンライフケアソリューションズ(キヤノンLCS)」を中心に同製品を拡販することで、キヤノンMJグループは医療画像ソリューション事業に参入する。
キヤノンMJグループは、昨年より開始した5カ年計画「長期経営構想フェーズ II」の多角化戦略において医療関連事業の拡充を掲げ、2015年に同事業で連結売上高600億円を目指している。キヤノンMJはこれまで、X線デジタル撮影装置や眼科機器、マンモグラフィー、超音波診断装置など、画像診断装置の販売を中心に手掛けてきた。今回これら画像診断装置で撮影した医用画像データをネットワーク経由で保管、閲覧、管理できるPACSを市場投入することで、医療機関に対しトータルの画像診断システムとして提供できるようになる。
新製品“PRIMITUS”シリーズは、高いシステム拡張性を備えているため、医療施設の状況に合わせて柔軟にシステムを構築することが可能。また、自由度の高いGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)をユーザーごとに個別に設定できることに加え、システム障害に備えた冗長性の高いシステム設計を実現している。さらに、病院内で使用するデジタル一眼レフカメラEOSの画像データを効率良く登録管理できる機能をオプションで提供する。
国内のPACS市場は、主に大規模な病院に導入されその利用が進んでいる一方で、中小規模の病院やクリニックにおける普及率は低く、今後大幅な伸びが見込まれている。
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