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伊藤忠、ウクライナ・キエフ市営地下鉄公団向けに地下鉄車両用機器を納入
伊藤忠商事は26日、ウクライナの大手鉄道車両メーカーであるクリュコフ社との間で、三菱電機、富士電機など日本製機器を中心とした地下鉄車両95両分の電気品及びブレーキシステムの機器供給契約を10月25日に締結したと発表した。契約金額は約4100万ユーロ(約42億円)であり、来年6月より順次納入する。
今回の契約で納入される機器は、キエフ市営地下鉄公団(キエフメトロ)とクリュコフとの間で締結された95両の地下鉄改造車両納入契約に基づきクリュコフが納入する地下鉄車両に搭載されることになる。
同案件は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とウクライナ環境投資庁(SEIA)が交わしたGIS(グリーン投資スキーム)に関する契約に基づく事業として実施され、鉄道車両向けとしては初の導入となるもの。SEIAに対してNEDOが支払った温室効果ガス排出枠(AAU)購入代金が契約代金の支払いに充当される。
キエフメトロは製造後40~50年を経過する旧ソ連製地下鉄車両を多く保有しており、その更新が急務となっている。今回の案件により既存の直流駆動車両がVVVFインバータ制御の交流駆動車両に更新され、回生電力の利用とあいまって電力消費量が約35%削減される。伊藤忠は日本の最新技術を導入することにより車両寿命を延ばすとともに、電力消費量及びそれに伴うCO2排出量の削減を実現させウクライナの省エネルギー政策の発展に貢献していく。
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