【株式評論家の視点】ソフトバンク株価急落で急増の信用買残、個人が積極買いに転換

2012年10月15日 09:10

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  ソフトバンク <9984> に激震が走っている。きっかけは米携帯電話会社3位のスプリント・ネクステルの買収を検討と伝えられたこと。それを受けた12日の株価は484円安、下げ率16.8%と強烈。もう1社も含めトータルの買収額が約2兆円と推定され、資金負担の重さに対する懸念から売り物が膨らんだ。

  ところで、12日の日証金の動向は、買い残が326万株の大幅な増加を示した。高値圏での強調が続いていたため買いを控えていた個人投資家が、今回の下げで雪崩を売って買いに出ている。同じ日、信用の売り残も138万株の増加となっており、再び需給が厚みを増し始めている。

  格付け会社が長期会社格付けと長期優先債権の格付けを引き下げる方向で検討と伝えられ、財務悪化への懸念は強い。ただ、以前英ボーダフォンから日本法人を買収し携帯電話に参入した際も約2兆円を借り入れ、借入金返済への不安から2008年10月には636円の超安値を示現した。それを乗り越えて成長路線復帰を果たす。そうした孫社長のカリスマ性に個人投資家の期待が高まっている。こうした大きな材料の消化には多少時間がかかる。ただ、成熟期を迎えた国内携帯電話市場の伸びは難しい。こうした中、国内主体にとどまる他の2社に比べ、ソフトバンクの積極的な展開に期待が大きいのは事実だろう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【狙い場・買い場】分割発表イーブック急伸、権利落後2千円、権利付4千円は十分(2012/10/11)
【編集長の視点】ABCマート、上方修正と増配、内需割安株買いで10年高値へ(2012/10/11)
急騰銘柄を徹底予想する日刊株式投資情報新聞(メルマガ無料)好評!会員が急増中(2012/07/20)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2012/07/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事