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【アナリストの眼】800円を前に値を固める鈴茂器工、内外の米飯見直しで業績好調
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寿司ロボットメーカーの鈴茂器工 <6405> (JQS)は、寿司・のり巻きロボット、おむすび・盛り付けロボットなどの米飯加工機械を主力として、子会社ではアルコール系洗浄剤・除菌剤、消毒器などの衛生資材関連事業を展開している。
今期(13年3月期)連結業績の会社予想は売上高が前期比2.9%増、営業利益が同0.5%増、経常利益が同横ばい、純利益が同8.0%増としている。微増益の見込みだが、足元では米飯加工機械の受注が好調で、子会社の衛生資材関連事業も順調な模様である。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が27.2%、営業利益が32.2%、経常利益が32.5%、純利益が35.4%と高水準であり、上振れの可能性があるだろう。
中期的にも、国内は回転寿司・持ち帰り寿司店、弁当・おむすび・惣菜店、牛丼店チェーンなどの新規出店、海外は日系フードビジネス企業の積極進出が追い風となり、収益拡大が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、10月1日と2日に712円まで調整する場面があったが、9月以降は概ね730円~750円近辺でモミ合う展開となっている。4日の終値725円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS78円63銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は2%近辺、そして実績PBR(前期実績連結BPS1236円43銭で算出)は0.5倍台となる。
週足チャートで見ると、昨年(11年)高値798円に接近したため、今年8月20日の年初来高値781円から反落した形。しかし、26週移動平均線を維持しているためトレンドに変化はないだろう。指標面に割高感はなく、今期業績上振れの可能性も考えられるだけに、第2四半期累計(4~9月期)業績発表を控えて思惑が広がる可能性があるだろう。昨年の高値を抜いて800円台乗せは見込めるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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