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【編集長の視点】株価頑強の川崎近海汽船、内航部門堅調、PER5倍台は下げすぎ
<銘柄ウオッチ>
川崎近海汽船 <9179> (東2)は、9月6日につけた年初来安値178円から底上げを試す動きを強めている。大手海運会社が、世界的な景気減速を背景とした不定期船市況の低下、コンテナ船事業の需給軟化を要因に業績を下方修正、株価も年初来安値と売られているが、逆に同社は、大手とは異なり売り上げの6割が内航船事業で占め、同部門が堅調に推移していることを際立たせており、今3月期純利益がV字回復することも見直し、下げ過ぎとして底値買いが増勢となってきている。
同社の内航部門の主要貨物は、不定期船輸送では鉄鋼、電力向けの石灰石、石炭の各専用船輸送が主力で、定期船では紙製品、家電、工業製品、さらにフェリー部門では首都圏と北海道を結び旅客、トラック、乗用車の幹線輸送を担っている。
この内航部門は、専用船は安定稼働し、定期船は、前年同期の東日本大震災により混乱した国内物流が回復するとともに、航路再編も寄与して輸送量が増加、フェリー部門も、最新鋭船「シルバープリンセス」投入による4隻体制の整備で輸送力増強が進んでいる。
このため今3月期第1四半期(1Q)の内航部門は、売り上げが前年同期比3.6%増収、4.2%営業増益となり、近海部門の2億3000万円の営業損失をカバー、1Q純利益は1億9700万円(前年同期比37%減)となった。
第2四半期累計・通期業績は期初予想に変更はなく、通期純利益は、前期計上の船舶売却損の一巡などから10億円(前期比56%増)と急回復を見込んでいる。
株価は、前期業績の上方修正で年初来高値236円をつけ、再上方修正でも230円台での堅調推移が続いたが、全般相場の波乱、大手海運会社の株価下落にツレ安して年初来安値まで売られた。PERは5倍台、PBRは0.2倍と下げ過ぎが歴然としており、底上げに再出港しよう(本紙・編集長浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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