【アナリストの眼】アドアーズ株価に動意、親会社との連携強化で業績上ブレ期待

2012年10月3日 09:31

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  アミューズメント施設運営のアドアーズ <4712> (JQS)は、親会社のJトラスト <8508> グループとの連携強化などで収益改善が期待されている。今期(13年3月期)業績上振れの可能性もあり、足元では株価が動意付いて底打ち感を強めている。

  今期業績(非連結)の会社予想(5月15日公表)は、不採算店閉鎖や設計施工事業での復興特需一巡などの影響で前期比減収となり、営業利益は同横ばい見込みだ。しかし通期会社予想に対する第1四半期(4~6月期)の進捗率は、売上高が23.9%、営業利益が27.3%、経常利益が26.3%、純利益が41.0%である。採算改善効果などで利益は計画を上回る水準となっている。通期上振れの可能性もあるだろう。

  会社リリースによる月次売上動向を見ると、既存店売上高(前年比、速報値)は4月93.8%、5月93.4%、6月95.2%、7月92.5%、8月92.7%となっている。7月から8月にかけてはロンドン五輪開催に伴う消費者の在宅志向がマイナス要因となったが、その後の客数は回復傾向の模様である。また8月8日には1年9カ月ぶりとなる新店「カラオケアドアーズ秋葉原店」をオープンした。カラオケを主体とする複合業態の大型店で、順調なスタートとなっている模様だ。

  株価の動きを見ると、9月26日には年初来安値となる64円まで調整する場面があった。しかし急反発して、10月1日と2日には75円まで戻している。10月2日の終値74円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS5円80銭で算出)は12~13倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS77円29銭で算出)は0.9倍台となる。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線を突破して強基調に転換した形だろう。また週足チャートで見ても、13週移動平均線を突破して底打ち感を強めている。売買高もやや増加傾向である。第2四半期累計(4~9月期)業績の発表が接近して、目先的に人気化する可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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