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【アナリストの眼】株価出直り鮮明のリコー、構造改革成果で収益改善、増配も期待
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リコー <7752> の株価が強基調への転換を鮮明にしている。構造改革の成果による収益改善期待、ユーロ不安の後退、期末配当増額期待などが支援材料であり、3月に付けた年初来高値を試す可能性があるだろう。
今期(13年3月期)連結業績(米国会計基準)の会社予想は、売上高が1兆9200億円(前期比0.9%増)、営業利益が700億円(前期は180億円の赤字)、税前利益が625億円(同319億円の赤字)、純利益が330億円(同445億円の赤字)としている。震災およびタイ洪水の影響一巡、前期に実施した構造改革費用や減損損失の減少などが寄与して、営業損益が大幅に改善する見込みだ。想定為替レートは、第2四半期(7~9月期)以降を1米ドル=75円00銭、1ユーロ=100円00銭、通期ベースでは1米ドル=76円31銭、1ユーロ=100円77銭としている。
主力のカラーMFP(デジタル複合機)やITサービスが、米州を中心に想定以上に好調な模様である。為替は前期との比較では円高でマイナス要因となるが、足元の水準であれば想定に対してややプラス要因となるだろう。ユーロ不安が後退していることもあり、為替動向次第では通期上振れの可能性が高まるだろう。
株価の動きを見ると、9月20日に戻り高値となる738円を付けた。一旦は反落して27日に640円まで調整したが、反発して10月2日には711円まで戻す場面があった。2日の終値706円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS45円49銭で算出)は15~16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は3%台半ば、実績PBR(前期実績の連結BPS1134円64銭で算出)は0.6倍台となる。
日足チャートで見ると戻り高値圏から一旦は反落したが、25日移動平均線が支持線となり強基調の展開を確認した形だろう。週足チャートで見ても、抵抗線だった26週移動平均線を突破して、強基調への転換を鮮明にしている。指標面に割高感はなく、収益改善期待が支援材料である。3月19日の年初来高値852円を試す可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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