【アナリストの眼】フォーカスシステムズは株価の出直り感強まる

2012年10月2日 09:48

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  システム開発のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)は、株価が出直り感を強めている。自己株式取得が需給面での支援材料だろう。さらに今期(13年3月期)業績(非連結)が保守・運用サービスの堅調な推移で、営業黒字化見込みであることにも再評価の余地があるだろう。

  8月10日に自己株式取得(取得株式総数の上限は20万株で自己株式除く発行済株式総数の2.82%、取得価額の上限は1億円、取得期間は12年8月13日~12月31日)を発表している。会社リリースによると、8月13日~9月30日に取得した自己株式の累計は、取得株式数2万5000株、取得総額1519万7600円となっている。

  株価の動きを見ると、8月6日に直近安値となる552円まで調整したが、10日の自己株式取得発表を好感して買いが優勢になり、徐々に水準を切り上げている。9月24日には、7月18日の戻り高値644円に接近する639円まで戻す場面があった。10月1日の終値625円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS12円54銭で算出)は50倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は1%台半ば、実績PBR(前期実績のBPS821円66銭で算出)は0.7倍台となる。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線を回復して強基調に転換した。また週足チャート見ると、下値を切り上げて26週移動平均線を回復し、上昇トレンドへ転換の兆しを見せている。指標面では実績PBRを除いて割安な水準とは言えないが、自己株式取得や今期の営業黒字化見通しを支援材料に、4月16日の年初来高値675円を試す可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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