【編集長の視点】ポイント急反発、2Q下ブレを自己株式取得カがバー、上値余地

2012年10月1日 11:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  ポイント <2685> は、154円高の2969円と3営業日ぶりに急反発して始まっている。前週末9月28日大引け後に今2月期第2四半期(2Q)累計業績の開示に合わせて自己株式取得も同時発表、2Q累計業績が期初予想を下ぶれて着地したことを押し返し、自己株式を歓迎する買い物が再燃している。

  2Q累計業績の下ぶれ着地は、同じ小売り業界のニトリホールディングス <9843> が、9月26日に発表、翌日付けの大手経済紙では、下ぶれ着地に触れない7段抜きの好意的な囲み記事にもかかわらず、市場コンセンサスを下回ったことも響いて、株価は急落しており、ポイントは、自己株式取得で下ぶれ着地をカバーできるか、今後もチャレンジすることになる。

  ポイントの2Q累計業績は、利益が期初予想を9億5600万円~5億3100万円下ぶれ、前年同期比5%増収、19%経常減益、9%純益減益と期初の増益転換予想が連続減益と変わり、市場コンセンサスも6~3億円下回った。

  新規出店は、国内で43店舗(退店22店舗)、海外で11店舗(同3店舗)と積極継続し、国内新ブランドの「ブリスポイント」、「レピピアアルマリオ」、「ジュエリウム」が高い伸びを示したが、体制強化による人件費や減価償却費の増加、さらに天候不順による夏季セール時期の一部後倒しなどが響いた。2月通期業績は期初予想に変更はなく、純利益は、75億円(前期比10%増)と増益転換を見込んでいる。

  自己株式取得は、上限を100万株(発行済み株式総数の4.32%)、取得総額を30億円、取得期間を10月1日から11月16日までとして市場買い付けする。

  株価は、今期業績の増益転換予想に自己株式取得が加わり3000円台をキープしていたが、月次売上高敏感株として月次動向が天候不順の影響で下ぶれペースで推移したことで年初来安値2620円をつけ、足元は200円幅の底上げをした。強弱感の対立するなかPER9倍台の割安修正を試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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