【相場熟者が答える投資相談】ファナックは二番天井形成と中国景気悪化で厳しい、手仕舞いも

2012年9月27日 09:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 ファナック <6954> を持っています。今後の見通しをお願いします。

  【答え】 26日(水)は390円安の1万2610円と売られています。

  金融大手HSBCが発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.8と前月から0.2ポイント改善したものの、好不況の境目となる50を下回る状況が続くことから、中国の景気減速懸念が強まったことに加え、尖閣問題を端に発した中国での反日デモ発生で日中関係の先行き不透明なことを嫌気した売り継続。

  また、24日付で野村証券が、中国の工作機械需要が一段と減速するなど厳しく、短期の投資魅力が低下したと指摘し、投資判断を「Buy」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も1万4500円から1万3500円に引き下げたほか、UBS証券が、同判断を「Sell」継続で、目標株価を1万円。来3月期営業益22.2%減と観測したことも嫌気され、9月19日の戻り高値1万4140円から調整色を色濃くしています。

  昨年8月高値1万5400円、本年3月19日に上場来の高値1万5630円と買われていましたので、13週移動平均線を割り込めば、二番天井を形成したとの見方が強まると感じます。1万1000円前後まで下押せば、値ごろ感から買い戻す動きも入ると期待されますが、大天井形成となれば、日中関係が大きく改善、中国の景気減速懸念が払拭されない限り、反転の可能性は低いと思われます。傷が浅いうちに手仕舞いの売りを。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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