【アナリストの眼】LED照明で前期黒字化のノア、さらに太陽光へ展開で一段の収益向上

2012年9月26日 10:02

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  LED照明機器商社のノア <3383> (名セ)は、拡大基調のLED照明市場というテーマ性が注目されるだろう。

  前期(12年6月期)業績が黒字化し、さらに修正経営改善計画(12年7月~14年6月)で官公庁案件への取り組み強化、LED照明周辺での収益源拡大などの重点戦略を掲げている。LED照明市場は拡大基調だが、競争も激しく価格下落傾向を強めているため、得意とする高所照明市場にフォーカスして、街路灯や防犯灯などの官公庁入札案件への取り組みを強化する方針だ。また提携先との連携も強化して、太陽光発電関連や自動車関連への参入を検討するとしている。

  今期(13年6月期)通期見通しの会社予想は、売上高が前期比8.3%減の14億74百万円、営業利益が同38.9%増の88百万円、経常利益が同77.2%増の1億10百万円、純利益が同2.7倍の1億10百万円としている。大型案件の一巡で減収だが、新規顧客や官公庁向けの開拓、販管費削減などで営業増益を見込んでいる。配当については無配の予想としている。

  なお継続企業の前提に関する疑義注記は解消されたが、14年6月末まで上場廃止猶予期間となり、14年6月期末から8営業日後までに上場再審査に入る。

  株価の動きを見ると、9月上旬に急落してモミ合いレンジをやや切り下げる展開となった。ただし年初来安値(4月11日の3300円)を割り込まず、足元では概ね3500円近辺で推移している。25日の終値3515円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS1033円63銭で算出)は3~4倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS797円89銭で算出)は4倍台となる。

  週足チャートで見ると、大勢として3500円~4000円近辺でのモミ合い展開だったが、足元ではレンジをやや切り下げている。4月の年初来安値に接近して当面は下値固めが必要だが、ほぼ底値圏だろう。LED照明や太陽光発電などのテーマ性を材料視して動意付く場面もあるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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