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【編集長の視点】JAL上場で次なる一手、SFJ、スカイマークの東証第1部指定替
<マーケットトーク>
株式市場では、9月19日の日本航空(JAL) <9201> (東1)の東証第1部再上場は、事前には折からの夏枯れ相場下、大きな需給圧迫要因として9月の相場イベントの一つとして懸念する見方も少なくなかった。そのなかで、この市場全般以上に切実な相場イベントと認識されたのは、同業他社の空運株であった。
JAL株式に新たに投資する資金調達のために、換金売りの対象となって値を崩す「WIN-LOS(ウインーロス)」関係となるのか、それとも再上場人気が波及し比較感が働いて値上がりする「WIN-WIN(ウインーウイン)」関係になるか、観測が半々となっていたからである。
幸いなことにJALは、公開価格(売出し価格3790円)を上回る3810円で初値をつけ、前日は公開価格を上回って推移し、きょう21日は15円安と反落して始まっているが、公開価格をクリアしている。空運各社の株価も、再上場前は、比較感から値上がりし、再上場後も、スターフライヤー(SFJ) <9206> (東2)は、前日に続ききょうも3円高の2670円、スカイマーク <9204> (東マ)も、10円高の423円とそれぞれ小幅ながら続伸、相場イベントは「WIN-WIN」の結果として無事通過している。
足元のこの「WIN-WIN」関係から、空運業界でにわかに次の相場イベントして注目されそうなのが、SFJ、スカイマークの東証第1部指定替え問題である。というのは、当たり屋レポートが、両社株を次の東証1部指定買え候補銘柄の一角として取り上げたからである。
当たり屋レポートは、みずほ証券リサーチ&コンサルティングが、9月5日に公表した投資分析レポートである。東証2部株、東証マザーズ株で指定替え基準をクリアしている銘柄を43銘柄スクリーニングして、その一角にスカイマークを取り上げた。また東証1部指定替えの資格を充足する今年10~12月までに東証2部、東証マザーズ上場以来1年を迎える銘柄も15銘柄も取り上げ、その1銘柄にSFJが含まれた。
同レポートは、3カ月ごとに見直し作成されており、同レポートでノミネートされた銘柄は、前回の6月レポートでは候補株のうち6銘柄が、実際に指定替えを実現、その確率の高さが、当たり屋レポートとして注目されているのである。
JALが、無事にテイクオフ(離陸)したあと、今後の各種株価指数・指標への組み入れに伴う需給好転思惑で巡航飛行を続けるようなら、両社株も、空運株の新たなイベント株として機首を一段とアップさせる展開も想定されそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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