【編集長の視点】ダイドー連日安値、好利回りも一筋縄では行かない難渋ぶり示唆

2012年9月4日 14:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【マーケットセンサー】

  ダイドーリミテッド <3205> は、1円高で寄り付いたあと、7円安の503円と下げて4営業日続落し、連日の年初来安値更新となっている。例年、9月相場入りとともに、3月期決算会社の中間配当(第2四半期配当)を取る配当利回り買いが高まり、各種配当利回りランキングの上位にランクされる同社株だが、この動きは不発でむしろ売り増勢となっている。

  これは、同社株が、今年8月3日に上方修正と下方修正が交錯する今3月期業績の修正を発表したことが響いており、その後、自己株式取得・立会外買付取引(買付価格516円)も発表したが、業績下方修正にネガティブに反応しているものである。しかし、この安値水準では、今期年間配当30円から配当利回りが5.9%と高く、東証第1部値上がり率ランキングの上位にランクインするのである。

  同社株も含め、9月相場入りとともに毎年、3月決算会社の第2四半期配当取りが高まるのが恒例の年中行事となっているが、今年の9月の配当取りは、例年と異なり難渋しそうなムードである。

  これは、この配当取りの定番銘柄の電力会社の配当動向が不透明となったことがそもそものつまずきの始まりとなっている。関西電力 <9503> が、中間配当見送りを観測報道されたのに続き、四国電力 <9507> は、8月29日に実際に見送りを発表、株価は急落して安値を更新中である。

  配当不透明化は電力株ばかりではない。各種作成されている配当利回りランキングは、前期実績ベースをもとに試算されているものが多いが、そのランキングの上位を占める銘柄が、前期実績をキープできるか大分、怪しくなっている銘柄が少なくないのである。主な理由は、業績の悪化、米欧中の経済動向の不透明化などだが、なかには、M&Aされた結果の配当見送りのケースまである。

 そのなかでも、そのランキング上位銘柄で、まず前期実績をキープする確度が高そうなのは、自己株式取得まで実施したダイドーなのだが、まだ配当利回り買いまで至っていない。同様にランキング上位に顔を並べるNTN <6472> 、エディオン <2730> 、大日本印刷 <7912> 、イー・アクセス <9427> などの動向にも注目が集まりそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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