【銘柄診断】太平電業は業績悪を織込み株価は強さを増す。増額が見直し呼ぶきっかけに

2012年8月19日 07:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  太平電業 <1968> は今2013年3月期の大幅減益見通しの発表を契機に大きく下放れ、以後も整理基調のまま推移してきた。しかし、8月10日に発表された今3月期の第1四半期決算は営業利益9億7700万円と、前年同期比12%増益を達成した。

  震災復旧関連工事に伴う緊急設置電源の新設工事や発電所の復旧工事により売上が増加し、グループを挙げ採算性の向上に努めたことも寄与した。震災復旧関連工事の受注が減少し、各種プラントの補修工事も環境は厳しいが、第1四半期末の受注残高は324億円と前年同期の342億円から小幅ダウンに留まっている。

  また、停滞していた復興需要はこれから本格化する見通しにある。中国、インドなど新興成長国にとって電力の供給量拡大は最優先事項で、輸出増勢の期待は十分で、先行きはそれほど懸念するものでは無いようだ。

  据え置かれた9月中間決算の営業利益予想はすでに大きく凌駕し、今3月期通期の見通し134億1000万円に対し、第1四半期の進捗率は74%にも達している。業績低迷の悪材料の織り込みを終えた後で、今後の増額修正はかなりのインパクトを持つことが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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