【銘柄診断】日本農薬は今期増額、来期増益の期待買いが流入し始める、高値クリアーも

2012年8月17日 15:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日本農薬 <4997> が上昇力を強め、3月27日の年初来高値389円に急接近してきた。8月20日に発表された今2012年9月期の第3四半期累計決算の好業績が改めて見直し買いを誘発している。

  国内農薬販売では、園芸用殺虫剤「フェニックス」、水稲用殺菌剤「ブイゲット」、及び前期より販売を開始した園芸用殺虫剤「コルト」など、主力自社開発品目の売上げが伸びた。

  海外農薬販売では、中国、インドなどは低迷したが米州での販売が好調で、さらに計画外の原体販売の寄与も加わった。その結果第3四半期累計決算では営業利益は41億6400万円と前年同期比12%増益を達成した。

  その上で今9月期の営業利益26億円、前期比26%減の大幅減益見通しを据え置いた。国内農薬販売や医薬品に発注の前倒しがあったほか、アジア販売の減速などで減収となる見通しが要因と見られる。

  ただ、数字上は第4四半期の営業利益は15億6400万円の損失ということになる。やや現実的ではないとして市場では増額期待の買いが先行し始めている。アナリスト筋も今期はほぼ前期並み、来期は増益の見通しを打ち出している。高値更新の態勢が整いつつあるようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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