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【株価診断】10営業日続落のスズキ、主戦場インド混乱嫌気、2日の決算注目
新興国不安でスズキ <7269> は、30円安の1421円と10営業日続落、連日の年初来安値更新。とくに、前日(19日)には、2011年9月以来となる1500円水準を割り込んでいる。
同社の主戦場であるインドで、製造工場の操業が労働者の暴動によって停止していると報道されている。「インド事業は同社の連結業績に占める比率はきわめて大きい。暴動が長引くようだと業績への影響は大きい。同時に、同社工場だけの問題でなく、新興国に特有の貧富格差による社会不安ということならインド内での自動車販売にも影響が予想される」(中堅証券)。
2013年3月期・第1四半期(4~6)決算は8月2日(木)に発表予定。ここで、通期予想の修正があるのかどうかが今、いちばんの注目点。
期初予想の今期見通しは、前期比3.5%増収、営業利益0.6%増益、1株利益124.7円。とくに、増益率予想が0.6%と小さいだけに、仮に、下方修正があれば「一転減益」という見出しが躍る可能性はある。
予定の年15円配当に対する利回りは1.05%、PER11.3倍。PERとしてはとくに割高ではないものの、今回の現地暴動は含まれていなかっただけに割安とも言い切れない。
チャートでは、2007年11月の3790円が上場来の高値。当時の新興国ブーム人気に乗った。その高値から今日の安値まで62.5%の大幅下げ。今回の下げは症状的に言えば「突発性発熱」といったところかもしれないし、あるいは、今、流行の兆しがみられる「成人型風疹」かもしれない。
一方、特徴的な動きはライバルのダイハツ工業(7262)は、今朝は10円高の1389円。しかも、上場来高値1622円(2012年2月17日)からの下げも小さい。「ダイハツも早い時期に中国へ進出していたものの、生産を巡る考えの違い等から撤退して国内にマトを絞った展開を行っている」(同)という。昨年のタイ洪水、今回のインドでの労働問題など新興国リスクが目につくようになっている。中国も経済成長鈍化、格差問題等を抱え楽観視できない。
信用買残は増加傾向にあるものの水準自体はそれほど高くない。仮需の処分売りが一気に出る状況でもなさそうだ。チャートでの下値のフシは、2008年12月のリーマンショック時につけた1037円までなくなっている。仮に、そこまで下げればPERは8.3倍となり割安感は強まる。それだけに、8月2日発表の決算がポイントとなるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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