JR東日本、旧万世橋駅遺構を整備活用 来春以降に商業施設も展開

2012年7月4日 12:38

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親水デッキ整備イメージ(画像:JR東日本)

親水デッキ整備イメージ(画像:JR東日本)[写真拡大]

  • 高架下開発整備イメージ(画像:JR東日本)

 JR東日本は3日、旧万世橋駅遺構を整備活用し、まちの魅力向上を目指すと発表した。JR東日本では、現在、環境配慮型オフィスビル「JR神田万世橋ビル」の建設工事を進めているが、今回、隣接する中央線神田~御茶ノ水間の赤レンガアーチ高架橋において、まちのさらなる魅力の向上を目指し、歴史的資源を活かしつつ新たな価値創出につながる計画を推進していく。

 具体的には、歴史的資源の活用として、高架橋に現存している旧万世橋駅のホームおよび階段の遺構(駅舎跡)を整備公開し、この土地の歴史を体感できる施設とする。高架橋に現存する2箇所の旧駅舎の階段の遺構を通じて線路階の旧ホーム部まで上がり、回遊を楽しめる施設とするほか、かつて駅だったことを体感してもらえるように、旧ホーム部では展望カフェ、屋外デッキを整備する。なお、同施設は2013年夏に開業する予定。

 また、新たな価値の創出として、神田川との親水性(周辺環境との調和)を向上させるとともに、高架橋のアーチ内部についても遺構と一体となった商業施設を展開し、まちの賑わい創出に貢献する。周辺エリアとつながるオープンスペースを設けるとともに、レンガアーチの景観を活かした新たな賑わいのある通路を創出するほか、神田川側に親水デッキを設置し、都心部の貴重な水辺空間で新たな水辺の風景を創出する。なお、同商業施設は2013年春以降に開業する予定。

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