拡大する、ソーシャルメディアマーケティング支援市場

2012年6月18日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 フェイスブックやツイッターなど、急速な広がりを見せているソーシャルメディア。この普及とともに、企業の評判形成や業績向上に繋がる良質なファンを育成することに関心の高い企業が増え、そういった企業を対象としたサービスも続々と増加している。

 日本IBMは、非構造化データであるテキスト・データを分析するソフトウェア製品において、Hadoopとの連携が可能になったことで、従来比約10倍、ソーシャルメディアの書き込み数億件分を一括で分析できる「ICA V3.0」を発表。本製品は、分析データ容量の拡大だけでなく、検索機能と統合したことで、文脈に応じた検索結果の絞込みや、検索結果の時系列分析、相関分析など、高度な検索機能が実現しているという。

 またガイアックスは、5月18日からアイレップと共同で、Facebookページを保有している企業に向けた「Facebook活用支援サービス」を開始。ガイアックスが提供するソーシャルメディア活用支援サービス「ファンタスティクス」及びソーシャルメディア監視運用業務の一元管理ツール「ポフ」と、アイレップが提供するFacebook内へ掲載される「Facebook Marketplace広告」とを融合させた、Facebookに特化した企業支援サービスとなっている。

 同様のサービスは他にも多くの企業が開始。博報堂コンサルティング局は、企業経営層によるソーシャルメディア活動を通じ、良質な企業ファン育成を支援するコンサルティングサービス「編集サロン」の提供。ネットイヤーグループのトライバルメディアハウスは、ベルシステム24と共同で、企業のソーシャルメディアアカウント/ページの運用に専任のコミュニティマネージャーを配置し、きめ細かなソーシャルエンゲージメントを実現させるソーシャルメディア運用サービスの提供を開始している。

 矢野経済研究所の調査によると、2011年度の国内のソーシャルメディアマーケティング支援市場は59億円と、前年度比127.5%の増加。この傾向はソーシャルメディアの生活への浸透と共に増加するとみられており、2012年度に69億2000万円(対前年度比117.5%)、2013年度76億5000万円(同110.5%)、2014年度82億円(同107.2%)、2015年度には86億6000万円(同105.6%)に達すると予測されている。企業によるソーシャルメディア活用が一般化した時、消費者の生活はどう変わっているのか。その時代はもうすぐそこまで来ているのかもしれない。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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