【銘柄診断】JXホールディングスは原油価格急落が響き、目先は支援材料難

2012年6月14日 17:40

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  JXホールディングス <5020> の下げがきつい。3月19日の高値538円から下げ続け、6月4日の357円でひとまず底打ちのパターンにはある。しかし、その後の足取りには落ち着きは見られず、今後再度売り込まれる場面もありそう。

  欧州債務問題の深刻化や中国など新興国の経済減速を受け、ニューヨーク原油先物市場がここへきて8ヶ月ぶりの水準に低下、先行きの下振れ懸念が株価の下げに拍車をかけている。

  今2013年3月期の経常利益は3000億円と、表面上は前期比29%減益となる。ただ、同社の場合、膨大な原油の在庫評価が表面上の業績に大きな影響を与える。前2012年3月期は在庫評価のプラス分1165億円が含まれていたため、それを勘案すると今3月期は実質的には前期比3%増の小幅増益となる。

  原油価格低迷などからは、当面業績面からの支援は期待しにくい。配当利回りが4.3%の買い水準に到達したので、目先なお波乱場面があっても、次第に収束していく流れになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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