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日産自、電力供給システム「LEAF to Home」を市場導入
日産自動車が、ニチコンの開発したEVパワーステーションを活用して日産リーフのバッテリーから電力供給するシステム「LEAF to Home」を導入すると発表。電気自動車の大容量バッテリーに貯めた電気を一般住宅の分電盤に接続して活用するシステムは世界初となる。
ニチコンが開発した「EVパワーステーション」は、一般住宅の分電盤に直接接続し、コネクターを日産リーフの急速充電ポートへ繋ぐことで、日産リーフに搭載している駆動用の大容量リチウムイオンバッテリーに蓄えた電気を住宅へ供給することを可能とするもの。サイズは一般的なエアコンの室外機程度で、屋外への設置も可能なものとなっている。操作は液晶タッチパネルで行い、タイマー予約など使用シーンにあわせた各種動作モードを搭載しており、家庭の電力容量と消費電力に応じた供給調整を自動で行うとのこと。また、日産リーフから電力を供給するだけではなく、従来の普通充電時間の半分となる最短4時間で満充電を行うことができる。
このシステムを活用する「LEAF to Home」は、夜間電力や太陽光発電を使って日産リーフに充電し、蓄えた電気を日中の電力需要が高まる時間帯に使用することで、家庭への安定した電力供給や電力消費のピークシフトに貢献するもの。また、停電時や非常時などにはバックアップ電源としての活用が可能で、日産リーフのバッテリー蓄電能力は24kWhと大容量であるため、満充電時には一般家庭の約2日分の日常使用電力を賄うことができる。
EVに期待される家庭用蓄電池としての役割。その期待に応えるシステムがようやく市場に登場することとなる。充電スポットの充実や航行距離の伸長など、EVの普及にはまだ多くの課題はあるが、このシステムの市場投入は間違いなくその普及を後押しするものとなるであろう。今後の動向に注目が集まるところである。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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