NTTコム、ブルネイで国際インターネット接続サービスを提供

2012年5月21日 15:26

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 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は21日、 ブルネイ政府および同国通信事業者が出資し、同国から海外への通信インフラの構築と運営を担うBrunei International Gateway(ブルネイ・インターナショナル・ゲートウェイ、本社:ブルネイ、略称:BIG)と5月19日、ブルネイでの国際インターネット接続提供で協力することに合意したと発表した。同提携により、NTT ComはBIGに対しIPv4/IPv6デュアルネットワークの国際インターネット接続を提供すると共に、協力してブルネイおよび周辺地域におけるインターネット環境の発展、インターネット市場の活性化を進めていく。

 現在、ブルネイ国内およびマレーシア東部など周辺地域のISPは、国際インターネット接続サービス利用のため近隣諸国のISPと接続しており、これが同地域におけるインターネットサービス品質やコスト競争力の向上を妨げる一因となっている。BIGはこういった現在の接続環境を改善し、インターネットやICT環境の向上を図るため、同国初となるグローバルTier1事業者との国際インターネット接続ゲートウェイの設立を進めており、そのパートナーとしてNTT Comが選ばれた。

 BIGは国際インターネット接続ゲートウェイをブルネイ国内や周辺地域のISPへ提供する。NTT Comは、同ゲートウェイから接続する国際インターネット接続サービスをBIGへ提供する。これにより、現地ISPは同ゲートウェイを通してNTT Comが提供するグローバルTier1ネットワークに直接つながることができるようになる。これにより、安定した遅延が少ないインターネット接続環境がもたらされ、ICT環境の向上が期待される。

 なお、今回の提携は、昨年のベトナム、今年2月のラオスに続く、東南アジア新興国における国際インターネットサービス展開のさらなる一歩となる。

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