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JFEエンジニアリングと東邦ガス、多様な天然ガスに対応する熱量調整器を共同開発
JFEエンジニアリングは7日、東邦ガスと共同で、都市ガス製造工程で使用する熱量調整器(熱調器)を新たに開発したと発表した。
都市ガスは、液化天然ガス(LNG)を気化させた後に液化石油ガス(LPG)を添加して所定の熱量に調整されている。一方、海外から輸入されるLNGは産地ごとに熱量が異なるため熱調器には高精度な制御が求められる。また、都市ガスは時間帯によって需要の変化が大きいため、熱調器には広範囲の流量変動に対応した運転も求められる。従来のベンチュリ式熱調器では、最大運転流量の1/5以下の流量ではLPG液の微粒化ができないため混合が難しく、広範囲の流動変動に対応するには大流量用と小流量用の2系列の熱調器が必要だった。
今回両社が開発した新型熱調器は、LPG液を確実に微粒化できるノズルを組み込んでいるため、1系列の熱調器で最大運転流量の1/20の流量まで対応することが可能となった。これにより、建設コストの削減および設置箇所の省スペース化を図った。
また、JFEエンジニアリングは東邦ガス四日市工場で新型熱調器を受注した。東邦ガスが伊勢湾横断ガスパイプラインの開通に合わせて計画している四日市工場製造設備の増強工事で採用を決定した。
今後、非在来型天然ガス(シェールガス)など低熱量LNGの導入が進むと考えられ、熱調設備の需要はますます高まると予想されている。また、電力会社・ガス会社・石油資源会社などの各エネルギー事業者間で繋がれるパイプライン網の整備に伴い、ガス会社以外からの需要も見込まれている。
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