伊藤忠、マツダ子会社のトーヨーエイテック社を買収

2012年5月1日 00:14

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 伊藤忠商事は27日、マツダとの間で、マツダの連結子会社であるトーヨーエイテック(本社:広島県南区)の発行済株式の過半数をマツダより取得することについて基本合意したと発表した。

 トーヨーエイテックは、工作機械及び自動車部品の製造・販売を主たる事業とする会社で、特に精密機械部品製造に不可欠な「内面研削盤」では国内トップクラスのマーケットシェアを誇っている。同社の歴史は1929年にさかのぼり、当時の東洋工業株式会社(現マツダ)の一部門として、社内用の研削盤の製造を開始した事に始まり、自動車業界で培われた「TOYOブランド」の工作機械製造技術は、様々な産業分野で高い評価を受けている。また、同社が製造・販売する自動車部品は、マツダおよび他自動車メーカーにも採用され、高い品質を保持している。

 伊藤忠商事は、2010年11月にマツダ株式の追加取得を行い、戦略的パートナーシップの更なる拡大・強化を図ってきた。今回のトーヨーエイテック株式取得は 両社の協業を強化すると共に、マツダの継続的な技術支援の下、伊藤忠商事の海外販売ネットワークを加え販売力を強化する事で、トーヨーエイテックの更なる事業拡大を実現し同社の企業価値向上を目指す事で基本合意に至ったもの。

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