MORESCO:12年2月期連結業積は増収ながら減益

2012年4月27日 10:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■大震災の影響、タイの洪水もあり自動車関連の売上が減少

  MORESCO <5018> (東1)は23日、12年2月期決算説明会を開催した。

  代表取締役社長赤田民生氏は会社概要に引き続き、12年2月期業績について説明を行った。

  12年2月期連結業積は、売上高186億56百万円(11年2月期13.5%増)、営業利益11億93百万円(同4.6%減)、経常利益13億3百万円(同7.9%減)、純利益7億19百万円(同17.2%減)と増収ながら減益であった。

  「2ケタの増収となりましたが、利益面では減益となりました。その要因は、大震災の影響、タイの洪水もあり自動車関連の売上が減少したことによります。また、海外の実績が思わしくなかったことも影響しています」と減益の要因を説明した。

  売上高と総利益率の過去3年の推移は、10年2月期126億66百万円、31.2%、11年2月期164億41百万円、31.7%、12年2月期186億56百万円、29.5%となっている。

  12年2月期売上高は順調に伸びたものの、粗利率が低下している。このことに関しては、「売上増の大きな要因は、エチレンケミカル社を子会社化したことと、製品の値上げが挙げられます。一方で、粗利率の低下ですが、この原因は製品構成によるとことが大きく影響しています。エチレンケミカル社、ホットメルトの製品は、当社の製品の中では比較的粗利率が低いため、売上は伸びたものの、全体の利益率を下げる結果になりました」と粗利率の低下の背景を語った。

■ホットメルト接着剤部門が大きく伸びる

  売上高186億56百万円の内訳は、特殊潤滑油部門80億35百万円(同20.3%増)、合成潤滑油部門14億円(同4.1%増)、素材部門34億85百万円(同1.5%増)、ホットメルト接着剤部門45億14百万円(同25.8%増)、その他11億61百万円(同12.9%減)、ビル事業61百万円(同2.3%減)となっている。

  「特殊潤滑油部門の売上が大きく伸びているのは、エチレンケミカル社の売上が加わったことによります。ホットメルト接着剤部門が大きく伸びているのは、国内の震災特需を含めて、大人用の紙おむつが非常に好調であり、現在もその傾向が続いています」と2部門が大きく売上を伸ばしている要因を語った。

  新製品の売上高は、23億28百万円(同85.8%増)と大幅増収。売上に貢献した新製品は、ハードディスク表面潤滑剤、難燃性作動液、ダイカスト用離型剤、切削油剤、合成潤滑油(HD用動圧軸受油)、ホットメルト接着剤(衛生材料用)等が挙げられる。

  海外売上高は、38億6百万円(同8.3%減)と減少している。主な要因は、モレスコタイランドが11億95百万円(同12.1%減)と2ケタ減収となったことが響いた。

■エチレンケミカル社の子会社化で販管費増える

  一方、販管費は、43億2百万円(同8.8%増)と増加しているが、エチレンケミカル社を子会社化したことによる。

  連結貸借対照表の総資産は、151億39百万円(同23億63百万円増)となっている。内訳は、流動資産88億24百万円(同18億4百万円増)、固定資産63億15百万円(同5億59百万円増)。

  負債の合計は、75億39百万円(同16億57百万円増)。内訳は、仕入債務38億39百万円(同9億44百万円増)、有利子負債15億89百万円(同6億94百万円増)、その他流動負債13億2百万円(同1億24百万円増)、その他固定負債8億9百万円(同1億4百万円減)。

  純資産は、76億円(同7億6百万円増)となり、自己資本費率は47.1%。

■13年2月期を初年度とする3ヵ年の新中期経営計画を発表

  12年2月期が終了したことで、13年2月期を初年度とする3ヵ年の新中期経営計画を発表した。

  具体的な売上高、経常利益の目標数値は、13年2月期217億40百万円、15億円、14年2月期238億60百万円、19億円、15年2月期258億円、25億円を掲げている。

  目標を達成するための部門別売上拡大策については、「自動車関連を中心とする特殊潤滑油は、最終年度である15年2月期には115億30百万円と12年2月期の売上の143%を期待しております。これは、12年2月期の海外の実績が今一歩でしたので、インドネシアで新たに展開していくことも含め、海外での自動車関連の新製品での開発・拡販を更に強化して行こうと考えています。また、一番高付加価値である合成潤滑油につきましては、こちらも15年2月期には20億40百万円と12年2月期の146%の大成長を見込んでいます。その中核となるのはハードディスク表面潤滑剤です。ご存知のように、世界のハードディスクドライブメーカーは、シーゲイト、ウェスタンデジタル、東芝の3社に絞られています。そのため、ハードディスクドライブメーカーはこの3社の傘下に属しているといえます。そういう市場構造のなかで、我が社の潤滑剤はいずれのメーカーにも使われるという基盤が出来つつあります。直近はPCの販売が伸び悩んでいるという報道もありますが、中期的な見方をしますとそれ以外の用途を含めて、まだまだハードディスクドライブは伸びていく、しかも其処に要求される潤滑剤は益々厳しい方向に行くとみています。その様な状況の中で、我が社が全カスタマーに対して基盤作りが出来たということから、新製品を着実に投入していけばこの数字は達成できると考えています」と自信を示した。

■ホットメルトは、最終年度66億10百万円と146%を見込む

  「素材に関しては、15年2月期に40億30百万円と12年2月期の117%を見込んでいます。こちらは現在の市場を着実にコストダウンを図りながら収益を拡大していく戦略です。ホットメルトは、最終年度66億10百万円と146%を見込んでいます。こちらは、国内外共に外部環境は恵まれています。国内は引き続き大人用紙おむつで伸ばしていきます。間違いなく高齢化の中で需要は伸びていくだろうと見ています。一方、2億数千万の人口のインドネシアは、出生率が高く、人口構成も若年層が多いことから、子供用紙おむつで事業を拡大していきます。また、自動車内装用のホットメルトも伸ばすことで、146%を見込んでいます」と部門別の売上拡大策を説明した。

  3ヵ年の設備投資計画は、13年2月期11億88百万円、14年2月期8億5百万円、15年2月期6億97百万円となっている。

  今12年2月期連結業績予想は、売上高217億40百万円(前期比16.5%増)、営業利益14億円(同17.3%増)、経常利益15億円(同15.1%増)、純利益8億70百万円(同21.0%増)と2ケタ増収増益を見込んでいる。

  オンリーワン製品を開発する技術集団であることから、競争力もあり、業績の拡大が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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