トランザクションの石川諭社長:グループ概要、決算概要、今期業績の見通しを語る

2012年4月27日 10:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■今期12年8月期第2四半期決算説明会を開催

  トランザクション <7818> (JQS)は20日、今期12年8月期第2四半期決算説明会を開催した。

  代表取締役社長石川諭氏は、グループ概要、決算概要、今期業績の見通しの順で説明を開始した。

  「トランザクションは純粋持ち株会社でございます。子会社は機能的に国内に4つの会社、海外に香港と上海2つの会社を持ち、合計6社ございます。ビジネスモデルとしましては、雑貨の企画・デザイン・製造を行う会社でございます。私共は、ワンストップファブレスメーカーと呼んでいます。カスタムメイド雑貨製品は、お客様の専用デザインを施して多様な顧客様に直接販売しています。自社オリジナル雑貨製品は、自社で開発した商材を卸・代理店を通して企業・小売店へ販売しています」と語り始めた。

  「当社は、工場を持たないファブレスメーカーでございます。また、店舗を持たない店舗レスということで、経営資源をモノ作りに集中させ、企画・デザインから納品まで、すべての機能を自社グループ内で行っています。カスタムメイド雑貨製品販売は、主として100%子会社であるトランスの方が中心となっています。自社オリジナル雑貨製品販売の方は同じく100%子会社であるトレードワークスの事業領域となっています。売上構成といたしまして、この上半期はカスタムメイド雑貨が56%、自社オリジナル雑貨が43%となっています。製品の分類といたしましては、エコ雑貨、ヘルスケア&ビューティ雑貨、一般雑貨となっています。エコ雑貨35%、一般雑貨61%、ヘルスケア&ビューティ雑貨3%でございます。生産の状況でございますが、基本的に自社オリジナル製品はほぼ100%海外で生産をしております。商社の方を介さずに自社の海外子会社をフルに活用し、中心は中国になりますが、東南アジアでも生産しています。基本的には、日本式のモノづくりをファブレスで実現し、実際社員が、工場、生産ラインにまで入り込んでモノ作りのノウハウを伝え、品質を管理しています」と同社ならではの生産体制、商品管理を行っている。

■同社の強みは、価格競争力、スピード力、企画力

  同社の強みについて、「まず価格競争力に関しては、工場を自社で持っていませんので、工場の選定はフレキシブルに行っています。具体的にエコバッグ製品の生産地の変遷を例に挙げますと、広東省を皮切りに、福建省、山東省、河南省、インド、ベトナム、バングラディッシュ、パキスタンへと次々と生産基地を動かしています。一人当たりの名目GDPを比較すると広東省は6,440USドルですが、河南省は3,604USドル、インド1,264USドル、バングラディッシュは広東省の10分の1以下の637USドルとなっています。この様に、人件費の安いところでモノ作りを行い、価格競争力を高めています。もうひとつの強みとして、スピード力があります。東日本大震災が発生した後、原発が停止したことから節電の要請がありました。そのため節電に対応した、クール商材を各店舗にお届けしたように、環境の変化に迅速に対応し、ニーズの高い製品を即マーケットインできるスピード力を持っています。さらに、商品の企画力も強みのひとつでございます。何故他社より商品の企画力が優れているかといいますと当社のカスタムメイド商品は、ファッション・アクセサリー、化粧品、エンターテイメント業界等が中心になっています。トレンドを作りだしていく、またはキャッチアップの速い業種とのお付き合いが非常に多いのです。そのため、トレンドの一歩先を着実に捉える事が出来、オリジナル製品に活かすビジネスモデルとなっています」と同社の強み3点を説明した。

■カスタムメイド雑貨は、積極的な提案営業を展開し、大型案件を獲得

  引き続き、決算概要の説明が行われた。

  第2四半期連結業績は、売上高42億57百万円(前年同期比11.3%増)、営業利益2億円(同54.7%増)、経常利益2億5百万円(同128.3%増)、純利益1億13百万円(同61.0%増)と大幅増収増益で着地。

  「売上高は2ケタの増収になったんですが、まずカスタムメイド雑貨の販売については、積極的な提案営業を展開したことによる大型案件を獲得できたことが要因です。またオリジナル雑貨は十分な在庫の積み増しを背景に、社会ニーズに合わせた防災用品・防寒対策製品の季節商材を積極的に販売したことによります。売上総利益については、2月末までは円高によるプラス効果がありました。ただ、中国の人件費、原材料価格の高騰により、原価率が上昇しまして売上総利益率については1.0ポイント低下しました。販管費については、地代家賃の減額等、経費節減への取組みにより、売上高販管費率は2.3ポイント低下しました」と概要を説明した。

  セグメント別の売上高は、カスタムメイド製品23億59百万円(同16.5%増)、自社オリジナル製品18億49百万円(同6.1%増)となった。

  製品分類別売上高は、一般雑貨25億88百万円(同14.1%増)、エコ雑貨14億93百万円(同6.7%増)、ヘルスケア&ビューティ雑貨1億27百万円(同25.5%増)、その他47百万円(同14.1%減)となっている。

■長期借入5億円を行い、長期の低利固定金利資金を確保

  貸借対照表の総資産は、40億19百万円(前期比2億53百万円増)となっている。内訳は、流動資産35億47百万円(同2億6百万円増)、固定資産4億72百万円(同46百万円増)。流動資産の増加は、主に現金・預金が利益拡大により膨らんだことと、長期資金の確保によるもの。

  総負債は、20億71百万円(同1億53百万円増)。内訳は、流動負債11億63百万円(同2億10百万円減)、固定負債9億7百万円(同3億64百万円増)。流動負債の減少要因は、長期借り入れへの移行により、短期借入金残高がゼロになったことによる。固定負債の増加は、長期の低利固定金利資金を確保したことによる。純資産は、19億48百万円(同99百万円増)。自己資本比率は48.4%。

  営業キャッシュ・フローは、法人税等の支払い2億42百万円により△11百万円となる。投資キャッシュ・フローは、無形固定資産を取得したことを主要因として△33百万円となる。財務キャッシュ・フローは、長期借入5億円を行ったことで、2億77百万円。その結果、現金および現金同等物の期末残高は、7億1百万円(前年同期比3億76百万円増)となっている。

■足元3月は、単月の売上としては過去最高の9億75百万円を記録

  通期業績の見通しについては、「売上高の中で、カスタム製品については引き続き顧客業種別に顧客ニーズに沿った提案営業を行っていきます。自社オリジナル製品については、新規製品の投入を行い、ポロシャツ、クール系コラボ製品等の販売に注力します。また、スマートフォン・タブレット端末市場向けの雑貨も販売します。足元3月の売上ですが、単月としては過去最高の売上を達成しています。3月単月で9億75百万円を記録しています。下半期のスタートとしては大変好調な出足といえます。売上原価に関しましては、ここにきての円安、中国生産地における人件費・原材料費の高騰により、売上原価率については厳しい状況が続いています。しかし、為替予約については、下半期仕入れ予算額の3分の1を予算レート以下の水準で調達しています。また、人件費・原材料費の高騰に関しましては、中国以外の国での生産に切り替えています。また、販売管理費についても、計画的な支出管理を徹底して行っています。続いて、好調業種について具体的に話をさせていただきます。現在の主力業界としては、アパレル、化粧品、エンターテイメント、出版がありますが、取組みを強化している業界として、情報通信、医薬品があります。今後、業績達成に向けて注力している製品は、アパレル業界のOEM製品、セールスプロモーション製品、自動車業界向けのセールスプロモーション製品、エンターテイメント業界向けのOEM製品等があります。更に自社オリジナル雑貨製品では、今年の夏は暑そうであり、節電の要請が今年も政府、電力会社の方から出されそうだということで、企業、家庭での節電が行われると予想されることから、今年もクール系の製品が4月から店頭に入っています。丁度3日前のTV番組で、クール系の商材が立ちあがりましたということで紹介されていましたが、その中で私共の商品もかなり大きく取り上げていただきました。ガリガリ君を始め今年は新たに5ブランド12アイテムのクール系ライセンス製品を開発しています。また、自社ブランドにクール系化粧品に新製品をラインナップに追加すると共に、ユニフォーム関連製品のラインナップを充実します」と新規商材を加えている。

■上海を拠点とした中国国内向けの営業が10月からスタート

  海外展開については、「中国以外のインド、バングラディッシュに加え、パキスタン、ベトナム等に、更なる価格競争力を求めて、生産拠点をシフトしていきます。また、販売については、上海を拠点とした中国国内向けの営業が昨年10月からスタートしています。また、上海・深セン物流センターを一般倉庫に移行して、中国国内販売に向けての体制を整えています。また海外の展示会への出展も強化しています。11月に香港の展示会に出展しました。今年の春には上海の展示会に出展しました。今後、中国の国内向けの展示会に10回程度出店する計画です。一級都市といわれている上海、深センだけでなく、二級都市といわれている天津等にも出展していきます。また、Alibaba.comを通じた海外展開も行っていきます。昨年の11月に出店したところそれ以来アクセス数も順調に伸びています」と下半期についての説明を行った。

  今期12年8月期連結業績予想は、売上高90億60百万円(前期比8.5%増)、営業利益6億75百万円(同34.3%増)、経常利益6億54百万円(同41.1%増)、純利益3億83百万円(同27.1%増)と増収大幅増益を見込む。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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