【株式市場を検証】寄与度高い銘柄が指数押し上げたが全体としては伸び悩み

2012年4月13日 16:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価、TOPIXともに続伸】

■東証1部市場の売買代金は4営業日連続で1兆円を上回る

  13日は上昇した。日経平均株価は前日比113円20銭(1.19%)高の9637円99銭となり大幅続伸した。一方のTOPIXは前日比5.60ポイント(0.69%)高の815.48となり続伸した。前日の米国株式市場の大幅上昇が支援材料だった。指数寄与度の高い銘柄の大幅上昇が指数を押し上げたが、全体としては伸び悩んだ。

  日経平均株価の日中値幅は86円32銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆5832億円となり、SQ(特別清算指数)算出日のため、前日の1兆990億円に比べて大幅増加し、4営業日連続で1兆円を上回った。

  前日12日の米国株式市場は大幅上昇した。ダウ工業株30種平均株価は前日比181ドル19セント(1.41%)高の1万2986ドル58セントとなり大幅続伸した。企業決算に対する期待感に加えて、中国12年1~3月期実質GDPが予想以上との観測が広がった。イタリアの国債入札が順調で国債利回りが落ち着いたことや、米2月貿易赤字額が市場予想以上に減少したことも好感した。米週間新規失業保険申請件数は市場予想以上に悪化したが、追加緩和期待につながった。

  S&P500株価指数は前日比1.38%高と大幅続伸、ナスダック総合株価指数は前日比1.30%高と大幅続伸した。米週間新規失業保険申請件数は38.0万件となり、前週改定値の36.7万件に比べて1.3万件増加して市場予想以上に悪化した。米2月貿易収支は460億ドルの赤字となり、1月改定値の525億ドルの赤字に比べて市場予想以上に赤字幅が縮小した。

 こうした流れを受けて日経平均株価は前日比88円40銭高と買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き410万株の買い越し観測だった。前日の米国株式市場の大幅上昇が安心感につながった。

  寄り付き後の日経平均株価は上昇幅を広げる展開となった。北朝鮮のロケット発射が失敗だった模様との報道を受けて、為替がやや円安方向に傾いたことや、中国株式市場が堅調だったことも安心感につながった。日経平均株価4月限オプションSQ推定値は9638円83銭だった。

  午前の終盤になると、日経平均株価は前日比165円50銭高の9690円29銭まで上昇する場面があった。しかし、中国12年1~3月期実質GDPが前年同期比8.1%成長となり、11年10~12月期の同8.9%成長に比べて成長率が減速し、市場予想をやや下回ったことを受けて上昇幅を縮小した。為替は円高方向に傾いた。

  午後に入ると日経平均株価は徐々に上昇幅を縮小し、午前の安値付近まで押し戻される場面があった。終盤にかけてやや切り返したが、日経平均株価、TOPIXともに、この日の安値圏で取引を終了した。

  東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄1016(全体の61%)、値下がり銘柄518(全体の31%)だった。セクター別には建設、食品、小売、銀行、証券、保険、その他金融、不動産、サービスなどの上昇が目立った。一方で、石油・石炭、ゴム製品、鉄鋼、非鉄金属、自動車、その他製品、海運などが下落した。

  東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のファーストリテイリング <9983> 、2位のファナック <6954> 、3位の三菱UFJFG <8306> 、6位の三井住友FG <8316> 、11位のみずほFG <8411> 、16位の野村ホールディングス <8604> の大幅上昇が目立った。また8位の三井物産 <8031> 、9位のキヤノン <7751> 、10位のコマツ <6301> 、12位のソフトバンク <9984> 、13位の日立製作所 <6501> 、17位の京セラ <6971> 、18位のグリー <3632> も上昇した。

  一方で、4位のソニー <6758> の大幅下落が目立った。また5位のトヨタ自動車 <7203> 、7位のホンダ <7267> 、14位の丸紅 <8002> 、15位の三菱商事 <8058> 、19位の日産自動車 <7201> 、20位の東京エレクトロン <8035> も下落した。

  日経平均株価、TOPIXともに大幅続伸となったが、全体としては伸び悩んだという印象が強い。調整一巡感を強めているとはいえ、日経平均株価の3桁上昇を説明できるだけのポジティブな材料も特に見当たらない。

  東証1部市場売買代金で1位のファーストリテイリング <9983> と2位のファナック <6954> 、そしてメガバンク3銘柄の大幅上昇が指数を押し上げた形だが、ある意味では個別物色の展開だったとも言えるだろう。

  月末に向けて重要イベントや企業決算発表の本格化を控えているだけに、様子見ムードを強める可能性もあり、現時点では強基調の地合いに転換とは言い難いだろう。当面は個別物色の展開が続きそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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