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日産、インフィニティの初EV「LEコンセプト」をNY自動車ショーで公開
インフィニティ「LEコンセプト」(画像:日産自動車)[写真拡大]
日産自動車は6日、ニューヨーク国際オートショー(4月6日~15日)にて、高級車ブランド「インフィニティ」初のゼロ・エミッションラグジュアリーセダンの生産モデルに近いコンセプトカーである、インフィニティ「LEコンセプト」を公開したと発表した。「LEコンセプト」の生産モデルは今後2年以内に発売される予定。
「LEコンセプト」のエクステリアは、インフィニティの象徴であるダブルアーチグリル、三日月形のリアピラーを採用し、空力性能に優れた滑らかでエモーショナルなシルエットを特長としている。大きなフロントグリルは力強いフィニッシャーを持ち、中央のインフィニティエンブレムの下には充電ポートが隠されている。
また、「LEコンセプト」はバッテリーを床下に搭載することで、広い室内空間とトランクルームを確保しながら低重心化を実現し、ハンドリング性能を向上させている。インテリアはインフィニティらしく高級感にあふれ、次世代の計器類、ドライバーインターフェースを備えている。
「LEコンセプト」のEVメーターは、デジタル表示とアナログ表示を組み合わせることで高級感と未来的な雰囲気を感じさせ、センタークラスターには、インテルAtomプロセッサーを搭載した革新的なツインモニターを採用している。また、エレガントなボルスターシートやドアトリムのデザインは、伝統的な日本の着物の「襟足」に着想を得たもの。シートはスエード・メッシュ素材で、バイオレットをアクセントとし、サイドにはセミアリニン本革を用いている。
「LEコンセプト」は、「都市部および高速道路での気持ちの良い加速」を実現するため240lb-ftのトルクを発生し、発進時には力強く加速し、高速での合流や車線変更をする際には、静かで滑らかに再加速することができる。バッテリーシステムは実績のある出力24kWhのラミネート型リチウムイオンバッテリーを採用し、CHAdeMO規格の急速充電に対応している。
日産のゴーンCEOは、「新世代のラグジュアリーカーでパフォーマンスに妥協することは許されない。お客さまは『グリーン』なクルマを望んでいるが、ドライビングエクスペリエンスの点で、今使っているクルマに劣ることには納得してもらえないだろう」と述べている。
また、インフィニティ「LEコンセプト」では、24時間コンシェルジェサービスを提供するインフィニティ・パーソナル・アシスタント、ナビゲーションサービス、POIサーチなどのインフィニティ・コネクション・システムが利用できる。
充電は、DC急速充電と先進的な非接触充電システムを利用可能。非接触充電は電磁誘導方式で、コイルはガレージの床で安全に覆われている。高周波のAC-3.3kWの非接触充電はツインメーターまたはスマートフォンで操作が可能。子供やペットにも安全で、家のガレージに簡単に設置することができる。
さらに、アラウンドビューモニター付きインテリジェントパークアシストによって、ワイヤレス充電コイルの上の適切な位置に駐車することができる。同システムは、周囲360度の視界を確保しながら前進・後退が可能なe-ステアリングを使用している。また、GPSで駐車スペースを登録しておくことにより、車両がガレージに入るとナビゲーションシステムが自動的にアラウンドビューモニターを作動させ、システムが駐車準備完了の状態となる。
ゴーンCEOは、「このクルマは今はコンセプトカーだが、間もなく現実のものとなる。インフィニティ『LEコンセプト』とその非接触充電システムでは、給油の必要がない上に、充電ケーブルにつなぐ必要もなくなる」と語った。
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