【話題株】NECは課金事業買収も反応は限定的で反落

2012年3月23日 15:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  NEC <6701> は23日、4円安の169円まで下げて反落した。前日22日大引け後に米コンバージス社(オハイオ州)の事業支援システムを約4億5000万ドル(約370億円)で買収すると発表、同買収で通信会社向けの課金事業をグローバルに展開するとしたが、財務負担も懸念して反応は限定的で、利益確定売りが先行した。

  コンバージス社は米国の大手通信会社で、同社事業のうち世界で150社以上の有力会社を顧客に持ち約2500名の人員を擁する課金事業をNECが買収、2008年6月に買収したネットクラッカー社と一体的に運営し、3~4年後に受託サービスの世界シェアを10%、年間売り上げ10億ドルを目指し、現在15%にとどまっているNECのサービス比率を3割に高め、脱ハードを図る。

  株価は、今年1月に今3月期業績を再下方修正、純利益が、人員削減を中心に約400億円の事業構造改革費用を計上することなどから1000億円の赤字(前期は125億1800万円の赤字)と悪化、無配継続となることを嫌って窓を開け昨年来安値にあと3円と迫る149円まで急落、スマートフォン関連材料を支えに窓を埋める底上げをした。下値再確認が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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