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「やりがいあれば中堅・中小企業でも」増加
来年3月卒業見込みの大学生と大学院生を対象にマイナビが就職意識調査を行った結果、中堅・中小企業への就職志向が59.2%と2001年卒以降で最高になった。マイナビでは「不透明な経済情勢が続く中で、広報活動期間の短縮による影響もあって大手企業志向が減少し、中堅・中小企業へシフトする傾向がみられた」結果とみている。21日発表した。
調査は全国の大学、大学院生を対象に6708人(文系男子1446人、文系女子3077人、理系男子1310人、理系女子875人)から回答を得た。
それによると、大手企業志向(「絶対に大手企業がよい」+「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」)は36.1%と前年に比べ7.2ポイント減少し、2001年卒の調査以降で最も低い水準になった。
一方、中堅・中小企業志向(「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」+「中堅・中小企業がよい」)は前年より8ポイント増加し、59.2%になった。特に「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」は49.9%と前年より4.1ポイント増加。2008年卒(38.7%)から毎年、右肩上がりに増えている。
また、大企業志向は関東エリアが39.2%、関西エリアが36%だったのに対し、北陸エリアでは21.8%、中国エリアでは22.4%と大都市圏と地方都市で大きな差が生じていることも特徴だった。
また、就職希望度については「何が何でも就職したい」は88.2%で前年より2.7ポイント減少。「希望する就職先に決まらなければ就職しなくても良い」は11.8%と前年より2.7ポイント増加した。
就職しなかった場合の進路では40.1%が進学、27.5%が就職留年、26.7%がフリーター、5.8%が起業するとしていた。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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