10月のパート・バイト時給は上昇続く、年末繁忙期を控えて求人数も増加

2025年11月18日 15:22

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 求人サイトを運営する各社が10月のパート・アルバイトの時給動向を発表。最低賃金の上昇や年末の繁忙期を控えた求人増などが原因となり、4社全ての調査で平均時給が1,300円を超え、時給アップの傾向が続いていることが分かった。

【前月は】9月のパート・バイト時給は大幅上昇傾向に、最低賃金改定の影響で

■マイナビは3カ月連続で過去最高時給を更新

 14日、マイナビが10月の「アルバイト・パートの平均時給レポート」を発表した。全国平均時給は前年同月比56円増の1,328円となり、38カ月連続で前年同月を上回るとともに、3カ月連続で過去最高時給を更新した。

 地域別では北海道・東北が同113円増の1,240円、関東が同28円増の1,385円、甲信越・北陸が同121円増の1,268円、東海が同98円増の1,290円、関西が同45円増の1,322円、中国・四国が同141円増の1,252円、九州・沖縄が同105円増の1,236円と、全てのエリアで前年同月を上回った。

 関東など一部の地域において最低賃金の順次発行が時給アップに影響。またクリスマスや忘年会を控えて、レジャーや飲食分野で求人件数の増加がみられるという。


■ディップは13カ月ぶりに前年同月比プラス

 17日、ディップが10月の「アルバイト平均時給調査」を発表した。全国平均時給は前年同月比45円増の1,360円となり、13カ月ぶりに前年同月を上回った。「バイトル」に掲載された求人件数は同16.7%増の約36万2,000件だった。

 地域別では関東が同42円増の1,433円、東海が同118円増の1,326円、関西が同93円増の1,354円、九州が同140円減の1,220円だった。


■リクルートも全国の平均時給が1,300円を突破

 同日、リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』が10月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査(三大都市圏)」を発表した。平均時給は前年同月比51円増の1,302円となり、6カ月連続で前年同月を上回った。

 地域別では首都圏が同47円増の1,339円、東海が同52円増の1,223円、関西が同70円増の1,283円となり、3地域とも前年同月を上回った。

■エン・ジャパンも全国平均時給が1,300円超え

 同日、エン・ジャパンが10月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。全国平均時給は前年同月比48円増の1,301円となり、2カ月連続で前年同月を上回った。

 エリア別では関東が前年同月比21円減の1,370円、東海が同70円減の1,240円、関西が同68円減の1,288円、三大都市圏が同42円減の1,329円だった。

 都道府県別で前年同月を上回ったのは21都府県、下回ったのが26道府県。大きく時給があがったのは秋田県が1,340円(192円増)、岩手県が1,304円(119円増)、新潟県が1,201円(114円増)、青森県が1,278円(112円増)など。反対に大きく時給が下がったのは島根県が1,171円(134円増)、奈良県が1,262円(113円減)、岐阜県が1,203円(101円減)など。

 職種別では9職種中5職種で平均時給が前年同月を上回った。その中ではフード系が1,224円(前年同月比:55円増、以下同じ)、警備・清掃・設備管理が1,267円(95円増)でプラス幅が大きめ。反対に販売・サービス系が1,283円(62円減)、運輸・配送・軽作業系が1,223円(89円減)でマイナス幅が大きめだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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