オリンパス、笹宏行執行役員を新社長候補とする人事案を発表

2012年2月28日 12:58

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 オリンパスは27日、笹宏行執行役員(56)を同社の新しい代表取締役社長に選任する人事案を発表した。4月20日開催予定の臨時株主総会終結後の取締役会において正式に選任される予定。なお、高山修一社長ら現任の取締役及び監査役は全員、臨時株主総会終結時をもって辞任する意向を表明し、27日、辞任届を提出した。

 笹執行役員は、現在56歳で、1982年にオリンパスに入社。その後ニューヨーク赴任を経て、2001年からオリンパスの主力事業である内視鏡事業企画部長を務め、2005年にオリンパスメディカルシステムズの第1開発本部長を務めた。2007年からはオリンパスメディカルシステムズのマーケティング本部長(現任)、オリンパス執行役員(現任)、オリンパスメディカルシステムズ取締役(現任)を務めている。

 長年内視鏡の開発部門に携わり、直近では執行役員兼医療部門のマーケティング本部長として、オリンパスの主力事業である医療事業分野の開発から製造販売まで全般的に携わってきたことから、今後同社の事業建て直しを担う新社長に適任と判断された。

 また、代表権のない取締役会長には、オリンパスのメインバンクである三井住友銀行の元専務取締役で、現在は日本総合研究所の代表取締役社長を務める木本泰行氏(63)が就任する予定。

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