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【銘柄診断】日立国際電気は週足ベースで13週線がサポートラインの上昇トレンド
【半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連特集】
日立国際電気 <6756> は、半導体製造装置を扱うエコ・薄膜プロセス事業(薄膜形成プロセス装置など)と、映像・無線ネットワーク事業(無線通信システム、情報処理システム、放送システムなど)を展開している。
1月25日に11年4~12月期累計の連結業績を発表した。売上高は前年同期比4%減の937億円、営業利益は同2%減の17億円、経常利益は同5%減の19億円、純利益は7億円の赤字(前年同期は2億円の黒字)だった。全社ベースの受注高は同8%増の1151億円だった。
セグメント別に見ると、主力のエコ・薄膜プロセス事業は、受注高が同7%減の469億円、売上高が同13%増の491億円、営業利益(連結調整前)が同微減の71億円だった。受注残の消化などで増収だったが、コスト増加のため営業減益だった。映像・無線ネットワーク事業は、受注高が同23%増の676億円、売上高が同18%減の440億円、営業利益(同)が50億円の赤字で同6億円改善した。東日本大震災に伴う計画延期などで減収だったが、事業構造改革の効果で営業損益は改善した。
エコ・薄膜プロセス事業の四半期の受注高の推移を見ると、10年4~6月が148億円、7~9月が158億円、10~12月が197億円、11年1~3月が171億円、4~6月が195億円、7~9月が115億円、10~12月が157億円となった。12年3月期通期では前期比7%減の630億円の見通しとしているため、単純計算すれば12年1~3月は161億円の見通しとなる。11年7~9月をボトムとして回復傾向の模様である。
12年3月期通期の連結業績予想については、売上高を前回予想の1440億円から今回の1460億円(前期比2%増)、営業利益を70億円から80億円(同2.0倍)、経常利益を70億円から80億円(同2.2倍)に上方修正した。純利益については、映像・無線ネットワーク事業の構造改革費用や、繰延税金資産の一部取崩などに伴い、50億円から45億円(前期は50億円の赤字)に下方修正した。予想EPS(1株利益)は43円77銭としている。
株価の動きを見ると、11年1月の昨年来高値912円から11年10月の昨年来安値443円まで下落した後、底打ちして急反発した。その後700円台を回復する場面もあり、週足ベースでは13週移動平均線がサポートラインの形となって上昇トレンドの形である。
足元の株価水準を指標面で見ると、12年3月期ベースの連結予想PERは15~16倍近辺、予想配当利回りは1%台後半、実績PBRは1倍台前半である。需給面で見れば信用倍率は0.5倍台である。13年3月期の収益改善を期待すれば割安な水準とも考えられるだけに、信用好取組も支援材料となって戻り歩調の展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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