【外国為替市場を検証:ドル・円相場】ドル買い・円売りの流れは継続

2012年2月25日 16:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:2月20日~24日のドル・円相場】

■週末24日の海外市場で1ドル=81円20銭台に円が下落

  2月20日~24日の週のドル・円相場は、日銀の追加金融緩和決定後に加速したドル買い・円売りの流れが継続した。24日の海外市場では昨年7月上旬以来の水準となる1ドル=81円20銭台に円が下落した。ギリシャ第2次支援が決定してリスク回避姿勢が後退したこと、米主要経済指標が概ね良好な結果となり米景気回復期待が高まっていること、日本の1月貿易収支が過去最大の赤字額となり経常黒字減少に対する懸念が高まっていることなども、ドル買い・円売りの動きにつながっている。週末24日の海外市場では終盤も1ドル=81円10銭~20銭近辺だった。

  ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末17日の海外市場では1ドル=79円60銭台に円が下落する場面があった。米長期金利上昇などを受けてドル買い・円売りの流れが続いた。米1月消費者物価指数や米1月景気先行指数(コンファレンス・ボード)に対する反応は限定的だった。終盤は1ドル=79円50銭~60銭近辺だった。

  この流れを受けて週初20日の東京市場では、序盤に1ドル=79円90銭近辺に円が下落する場面があった。日本の1月貿易赤字は1兆4750億円の赤字で、過去最大の赤字額となったが、これを織り込む形で序盤に円が下落していたため、発表後は円売りが一服して1ドル=79円40銭~60銭近辺に円が上昇してモミ合う展開となった。終盤は1ドル=79円40銭台だった。20日の海外市場では、概ね1ドル=79円40銭近辺~60銭近辺で推移した。米国市場が休場ということもあり、小幅レンジでモミ合う展開だった。

  21日の東京市場では、概ね1ドル=79円50銭近辺~80銭近辺で推移した。ユーロ圏財務相会合で1300億ユーロ規模のギリシャ第2次支援が決定したとの報道に対しては、織り込み済みとしてやや反応薄だったが、全体としてはドル買い・円売りがやや優勢の展開だった。終盤は1ドル=79円80銭近辺だった。21日の海外市場では、概ね1ドル=79円60銭近辺~80銭近辺で推移した。やや手掛かり材料難となり、小幅レンジでモミ合う展開だった。

  22日の東京市場では、午前は1ドル=79円60銭台~80銭台で推移した。午後になるとドル買い・円売りが優勢となり、1ドル=80円00銭台に円が下落してモミ合う展開となった。22日の海外市場では、1ドル=80円30銭台に円が下落した。米長期金利上昇などでドル買い・円売りの流れが継続した。ただし米1月中古住宅販売が市場予想を下回ったことなどで、終盤は1ドル=80円20銭~30銭近辺でモミ合う展開だった。

  23日の東京市場では、概ね1ドル=80円00銭台~30銭台で推移した。ドル売り・円買いがやや優勢となり、円安進行一服の展開だった。23日の海外市場では、概ね1ドル=79円80銭台~80円30銭台で推移した。米新規失業保険申請件数が35.1万件で、前週改定値の35.1万件に比べて横ばいとなり市場予想以上に改善したため、序盤はドル買い・円売りがやや優勢だった。その後はドル売り・円買いがやや優勢となり、終盤は1ドル=80円00銭近辺だった。

  24日の東京市場では1ドル=80円60銭台に円が下落した。午前は1ドル=80円台前半でモミ合う展開だったが、午後に入るとドル買い・円売り優勢となり、終盤は1ドル=80円50銭~60銭近辺だった。24日の海外市場では、序盤は1ドル=80円50銭台~60銭台でモミ合う展開だったが、その後はドル買い・円売りが優勢となり、昨年7月上旬以来の水準となる1ドル=81円20銭台に円が下落した。米1月新築一戸建て住宅販売戸数や米2月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が市場予想を上回ったこともドル買いにつながった。終盤も1ドル=81円10銭~20銭近辺だった。

  ドル・円相場に関しては、2月3日の米1月雇用統計を機にドル買い・円売りの流れに転じ、2月14日の日銀による追加金融緩和でドル買い・円売りの流れが加速した。さらに、20日にギリシャ第2次支援が決定してリスク回避姿勢が後退したこと、米主要経済指標が概ね良好な結果となり米景気回復期待が高まっていること、日本の1月貿易収支が過去最大の赤字額となり経常黒字減少に対する懸念が高まっていることなども、ドル買い・円売りの流れにつながっている。

  1月25日の米FOMC(連邦公開市場委員会)声明では低金利政策の長期化が示されたが、米主要経済指標の改善などで量的緩和策第3弾(QE3)観測がやや後退していることもあり、当面はドル買い・円売りの流れが継続する可能性が高いだろう。そして世界的な金融緩和の流れの中で、日米両国の一段の追加金融緩和など、金融政策に対する思惑が焦点となりそうだ。

  当面の注目材料としては、2月25日~26日のG20財務相・中央銀行総裁会議、2月29日のECB(欧州中央銀行)3年物オペ、2月29日と3月1日のバーナンキ米FRB議長の議会証言、3月1日~2日のEU首脳会議などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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