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大日本スクリーン製造 <7735> は、半導体機器(SE)事業(枚様式洗浄装置、バッチ式洗浄装置など)を主力として、FPD機器(FE)事業(コータデベロッパなど)、メディアアンドプレシジョンテクノロジー(MP)事業(印刷関連機器、プリント基板関連機器など)を展開している。
2月6日に11年4~12月期累計の連結業績を発表した。売上高は前年同期比2%減の1732億円、営業利益は同48%減の96億円、経常利益は同51%減の90億円、純利益は同85%減の25億円だった。FE事業の固定資産減損損失や投資有価証券評価損など合計45億円を特別損失として計上したことや、繰延税金資産の一部を取り崩したことも最終減益幅拡大につながった。
セグメント別に見ると、SE事業は受注高が同22%減の1150億円、売上高が同5%減の1133億円、営業利益(連結調整前)が同51%減の98億円だった。半導体市況悪化などで半導体メーカーの設備投資が抑制されたため減収営業減益だった。FE事業は受注高が同46%減の108億円、売上高が同5%増の248億円、営業利益が5億円の赤字(前年同期は15億円の赤字)だった。増収だったが営業赤字が残った。MP事業は受注高が同11%増の361億円、売上高が同2%増の344億円、営業利益が11億円(同15億円の赤字)だった。増収効果やコストダウン効果で営業黒字化した。
12年3月期通期の連結業績予想については、FE事業の固定資産減損損失など特別損失を計上したため、純利益を前回予想の100億円から今回予想の65億円(前期比75%減)に下方修正した。なお、売上高は前期比2%減の2490億円、営業利益は同48%減の140億円、経常利益は同51%減の130億円の見通しとして、前回予想を据え置いた。予想EPS(1株利益)は27円38銭としている。
SE事業の四半期受注高の推移を見ると、10年4~6月が525億円、7~9月が490億円、10~12月が453億円、11年1~3月が537億円、4~6月が391億円、7~9月が328億円、10~12月が431億円となった。11年7~9月をボトムとして回復傾向となっており、12年1~3月も、微細化投資や先端投資が牽引する形で堅調な受注を見込んでいる。
またFE事業の受注高は同様に、51億円、86億円、64億円、94億円、61億円、27億円、20億円となった。厳しさを増しているが、12年1~3月は有機EL関連を含めて韓国などから引き合いがあり、受注回復を見込んでいる。
12年の市場環境については、半導体製造装置分野は、前半は調整局面で後半からの回復を想定している。FPD製造装置分野は、中小型液晶関連の投資は継続されるが、テレビ用大型液晶関連の投資が低調なため、通年では11年比40%程度の減少を想定している。
株価の動きを見ると、11年3月の昨年来高値888円から11年9月の昨年来安値434円まで下落したが、400円台で下値を固めて反発した。その後は徐々に下値を切り上げて戻り歩調の展開となっている。足元では12年1~3月の受注減少見通しが嫌気されて売られる場面もあったが、週足ベースで26週移動平均線がサポートラインの形となって600円台を回復し、反発の兆しを見せている。
足元の株価水準を指標面で見ると、12年3月期ベースの連結予想PERは23~24倍近辺だが、減損処理など一過性の要因を除けば割高感はないだろう。予想配当利回りは0.7%台、実績PBRは2倍台前半、需給面で見れば信用倍率は1.7倍台である。12年後半からのSE事業の受注回復で、13年3月期の収益改善を期待すれば、やや割安な水準だろう。13週移動平均線がサポートラインとなって、上昇トレンドとなる可能性もあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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