【チャート・ワンコメント】安値から１００円上３５０円台がメドの住友化学、好利回りは注目

■チャート・ワンコメント（日足）

　　住友化学 <4005> は、６円高の３４３円と前日変わらずを挟み４日続伸。日足チャートは、昨年１１月２２日の昨年来安値２５４円をボトムに下値切り上げ。

　　昨年２月の４７２円から１１月の安値まで４６．１％の下げと、ほぼ半値となったことでリバウンド狙いの相場といえる。一方、今３月期の第３四半期（４～１２月）は、前年同月比１．５％減収、営業利益２６．４％減益。「基礎化学」の営業利益が前年同期比６０億円減少、「石油化学」も営業利益３７億円減少、「情報電子化学」でも営業利益１４６億円減少、「医薬品」も営業利益は３１億円減少した。ただ、「健康・農業関連」の営業利益は１２億円増加した。

　　今３月期通期は前期比０．４％増収、営業利益２６．１％減益、１株利益０．０円の見通し。配当は年９円継続の予定。

　　足元の業績では買い難い。ただ、配当利回りは２．６％とよい。しかも、「今期の最終利益は０（ゼロ）で本来、期間利益での９円配当は苦しい。それを継続することは次期業績回復の含みがあるからだろう」（中堅証券）。

　　利回りでは下値はないとみられる。しかし、１株利益ゼロでは上値追いも難しいだろう。リバンウド相場ということなら安値から１００円上の３５０円台がメドとなるだろう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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