SKグループの崔泰源会長がハイニックスの取締役会長に

2012年2月15日 19:51

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 SKグループ会長の崔泰源(チェ・テウォン)氏がハイニックスの代表取締役会長に選出され、ハイニックスの経営の陣頭指揮を執ることになった。このことにより崔会長は、中枢となる株式会社SKとSKイノベーションを含む3社の代表取締に就任することになる。

 ハイニックスは14日午後、ソウル大峙洞(テチドン)の本社で取締役会を開催し、崔会長を代表取締役会長に推戴したことを明らかにした。また、取締役会の議長はSKテレコム社長の河成旼氏が務め、ハイニックスの権五哲(クォン・オチョル)氏は崔会長と共同代表取締役として社長を留任する。

 崔会長は、「これまでハイニックスを見事に率いてくれた経営陣とともに、ハイニックスのさらなる成長のために関心と支援を惜しまない。責任を持ってグローバル半導体企業として成功させる」と抱負を語った。

 一部の株主は、「検察の調査を受けた崔会長が代表取締役を務めるのは適切ではない」と反発しているが、崔会長はこれに対し「ハイニックスを心配していると解釈している。叱咤されているものとして、がんばりたい」と語った。

 ハイニックス側は今回の共同代表選任の背景について、責任経営を強化するためと説明した。権社長は、「崔会長が本格的に経営に参与することで、適切な時期に投資を実施して中長期の力量の強化を成し遂げることができるだろう」と語った。

 また前日に開催された臨時株主総会でも、「景気の変動が激しく、大規模な投資を伴う半導体産業の特性上、大株主の早い意思決定が必須」とし、崔会長の経営参与について肯定的な意思を明らかにした。

 一方、関心が集まっていた会社名については、この日の取締役会で論議されなかった。

 取締役会には、崔会長、権社長、河社長の他に、新任社外取締役のソウル大学のパク・ヨンジュン教授、キム・デイル教授、韓国金融研修院のキム・キョンドゥ教授、法務法人ユルチョンのユン・セリ弁護士、KAIST経営大学院のイ・チャンヤン教授など、合計9人の取締役が全員出席した。(翻訳:萩庭雅美)

※この記事は재경일보提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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