松田産業:12年3月期第3四半期連結業績と自己株式の取得を発表

2012年2月11日 16:13

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■第3四半期は増収2ケタ増益で着地

  食品事業、貴金属事業の松田産業 <4756> は10日、12年3月期第3四半期連結業績と自己株式の取得を発表した。

  第3四半期連結業績の売上高は、1460億87百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益57億28百万円(同20.8%増)、経常利益58億51百万円(同23.5%増)、純利益35億67百万円(同26.9%増)と増収増益で着地。

  東日本大震災やタイの洪水の影響によるサプライチェーンの寸断や生産活動の停滞に加え、国内外でのテレビ・PCの販売不振等により、同社の主力顧客である半導体・電子部品業界の生産が落ち込んでいる。

  事業環境が厳しいことから、同社の貴金属化成品や電子材料等の販売量は減少した。また、貴金属原材料の回収も減少傾向であったが、貴金属価格の上昇により地金販売が増収となったことから、貴金属関連事業全体としては増収となった。売上高は 1132億59百万円(同7.8%増)、営業利益 47億84百万円(同17.1%増)と増収増益。

  食品関連事業については、消費者の低価格志向が強まる一方で、世界的な食材の値上がり傾向という厳しい事業環境が継続している。このような状況下で、すりみなどの水産品は震災影響による東北地区の一部顧客の生産停滞に加え、価格の先行き不透明感による買い控えや練り製品市場の縮小傾向もあり、売上高は前年同期に比べ減少した。一方、畜産品は鶏卵を中心に売上高が増加しました。また、農産品は外食産業向けの野菜販売が減少。売上高は328億78百万円(同1.7%減)、営業利益9億43百万円(同43.6%増)と減収ながら大幅増益。

  今期通期連結業績予想は、売上高1900億円(同3.5%増)、営業利益70億円(同15.7%増)、経常利益72億円(同17.3%増)、純利益44億円(同21.2%増)と増収2ケタ増益を見込む。

  また、同日、自己株式の取得も発表した。7万株を上限とし、取得価額の総額は1億円を上限とする。取得期間は2月13日から3月15日の約1ヵ月間。

  今期予想PERは7.77倍と割安で、今期も好業績であることから株価の見直しが期待できる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【銘柄診断】ハウスコムは高利回りが支え下値不安は乏しい、業績ウォッチへ(2012/02/10)
【銘柄診断】三社電機製作所は増額修正が濃厚、今期増配を公表済みで期末高へ(2012/02/10)
犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2012/02/02)
株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2012/02/02)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事