震災一周年を控えた生活者の意識を電通が調査、2012年を表す漢字1位は「希」

　電通の社内の横断プロジェクト「NEXT STAGE PROJECT」は8日、新しい年を迎えた生活者の震災復興等に関する意識について調査を実施し、その調査結果を発表した。調査は1月19日～22日に実施され、対象は首都圏・関西圏・東北3県の18～69歳男女個人各500サンプル、計1500サンプル。
　
　調査結果によると、「2012年の日本を表現する漢字一文字」の項目で上位に挙がってきたのは「希」、「進」、｢和｣、「明」。「“2012年は希望をもって前進したい” という意識が映し出されている」と同社はコメントしている。

　「2012年の新聞・テレビ等による記事報道で『明るさ』が期待できる分野」の項目では、オリンピック年ということもあってか、日本のスポーツが世の中を明るくしてくれることへの期待が66％と高く、次いで日本の科学技術（42.3％）、日本の文化（30.5％）となった。

　「震災後意識が高まり、現在も引き続き意識していること」の項目では、「家族との絆」（64.1％）意識や、「家計のための省エネ」（60.1％）意識の高まりが持続性をもっている。

　「昨年3月11日に発生した大震災からの復興を始めとして、様々な不安を抱えながらも、2012年に前向きで明るい雰囲気を期待する生活者心理がうかがえる結果となった」と同社はコメントしている。