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【特集:2012年を読む】「SNS関連」銘柄の動向(2)~スマートフォン対応へシフト
「SNS関連」銘柄各社の株価が総じて調整局面となっている背景には、国内株式市場全体の地合い悪化の影響もあるだろう。[写真拡大]
■グローバルな事業展開を一段と加速
「SNS関連」銘柄各社の株価が総じて調整局面となっている背景には、国内株式市場全体の地合い悪化の影響もあるだろう。さらに12月には、韓国系オンラインゲーム大手のネクソン <3659> が東証1部に新規上場したため、資金シフトにつながった可能性もあるだろう。
しかしSNSやソーシャルゲーム・プラットフォームは、スマートフォンにとっても強力なアプリケーションとされている。そして従来の主力ユーザー層である若年層以外にもすそ野が広がり、国内外で一段と利用者層の拡大が進むと予想されている。さらにネット通販など、電子商取引全般に好影響を及ぼすことも期待されている。
このため大手各社ともに、事業の中心をスマートフォン対応にシフトする動きを強めている。そして、M&Aの積極活用やスマートフォン関連の技術者の積極採用などで、人気ソーシャルゲームやアプリケーションの調達力や自社開発力を強化するとともに、サイト利用における利便性の向上、そしてグローバルな事業展開を一段と加速させている。
■株価も総じて反発余地が大きい
ミクシィ <2121> (東マ)は、従来型携帯電話向け広告関連収入に依存したビジネスモデルから、スマートフォン向けソーシャルゲームなどの課金収入中心のビジネスモデルへと、収益構造の本格転換に乗り出した。
ディー・エヌ・エー <2432> (東1)は、ゲーム開発会社の買収や提携強化で、12年1~3月期には有力タイトルのソーシャルゲームが続々と登場する模様である。「横浜ベイスターズDeNA」でのプロ野球新規参入も決定し、知名度向上に寄与することが期待される。
グリー <3632> (東1)は、世界で10億人が利用できるサービスを目指して、国内の「グリー」と、11年4月に買収した米国の「オープンフェイント」のソーシャルプラットフォームを、12年4~6月期に統一する。
サイバーエージェント <4751> (東マ)は「アメーバ」事業が急成長しており、スマートフォン向けのSNSやコミュニティーを一段と強化する。広告代理事業についても、スマートフォン向けを中心とした総合的なサービス開発を強化する方針である。
主要各社の収益は、人件費、ゲーム開発費、広告宣伝費などの経費増加を吸収して拡大基調だろう。そして各社の株価も総じて反発余地が大きいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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