TDK、秋田県の2工場を閉鎖へ 構造改革の一環として実施

2011年12月22日 19:28

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 TDKは22日、同社の100%子会社で、中高圧コンデンサ、ディップコンデンサの製造を行っているTDK羽城株式会社を、同じく100%子会社でコンデンサの製造を行っているTDK-MCC株式会社(秋田県にかほ市)に吸収統合すると発表した。

 TDK羽城にて扱っている中高圧コンデンサおよびディップコンデンサについては、製品のコスト競争力や採算性、将来性等を検討した結果、製造を海外へ移管・統合することを決定した。製造移管後、同社拠点は閉鎖する予定。閉鎖予定時期は、2012年9月末。

 また、TDKは同日、鳥海工場(秋田県にかほ市)にて扱っているフェライトコアについて、製品のコスト競争力や採算性、将来性等を検討した結果、稲倉工場(秋田県にかほ市)に移管し、生産の集約を行うことを決定したと発表した。

 詳細に関しては、今後順次決定していくが、稲倉工場への移管に関しては、2014年3月末の移管完了を目途に進める予定。移管後、鳥海工場は閉鎖する予定。

 TDKは、経済構造の変化・世界的な事業環境の激化等に対応し、グローバル市場で勝ち残るため、現在、構造改革を実施している。今回の2工場の閉鎖はその一環として実施されるものとなる。

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