【銘柄診断】東レは足元、中期展望ともに良好、もみ合い離れのタイミング探る

2011年12月11日 17:04

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東レ <3402> は震災に伴う下げの後は、震災前の水準を取り戻すことなくもどかしい展開を続けている。今2012年3月期は炭素繊維の好調などで営業利益1200億円(前期1000億8700万円)と順調な収益確保が見込まれている。

  さらに、中期的には炭素繊維におけるボーイング、エアバスとの航空機向け出荷拡大の長期契約及びダイムラーとの自動車用炭素繊維複合材料での合弁契約、ファーストリテイリング <9983> との5年間の提携拡大など、収益基盤は強化され、アナリスト筋は来期も来々期も増益路線を走るとの見方を強めている。

  ただ、炭素繊維の成長性などは折に触れ人気材料となってきただけに、やや新鮮味にかける点が市場の積極的な買いを誘いにくい要因となっている。

  しかし、今期の1株利益45円が来期は50円台乗せの可能性もあり、時間の経過とともに割安さがクローズアップされる可能性が強い。値固めを進めながら、もみ合い離れのタイミングを模索する展開になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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