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【銘柄診断】日本触媒はアクリル酸エステルの成長性鈍化懸念で整理色を強める
日本触媒 <4114> は3月15日の682円安値から5月11日の1100円まで、大幅な上昇相場を演じた。その後目先調整を入れ7月22日に1086円まで再度買い上げられたが、高値に届かなかったことで以後は利食い先行の動きとなり、戻りが見られないためその後は見切売りの処分が続き下げに拍車がかかり始めている。
主力のアクリル酸エステルは塗料や接着剤のほか、紙おむつ向けの高吸収性樹脂に使われる。特に高吸収性樹脂は世界シェアトップを誇る。アジア経済の拡大とともに、アクリル酸エステルの需要が増加し、今2012年3月期9月中間決算は営業利益180億8600万円(前年同期134億5800万円)の大幅な増益を確保した。
ただ、通期の営業利益は310億円(前期比4%増)と後半の利益ダウンの見通しが明らかになり、市場は成長性鈍化の受け止め方で株価は調整色を強めている。
外資系証券の一部ではアクリル酸エステルの市況低下で先行きも厳しくなったとして、レーティング引き下げの動きを見せたことも下げに拍車をかけている。業績の推移を見守るかたちで株価は底値もみの展開に入りそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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