日産、東京トラックショーにEV技術搭載の「F24アトラス」ベースの小型商用車を出展

2011年10月26日 13:42

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「e-NT400アトラス コンセプト」(画像提供:日産自動車)

「e-NT400アトラス コンセプト」(画像提供:日産自動車)[写真拡大]

 日産自動車は25日、10月27日から10月29日までの3日間、東京国際展示場「東京ビッグサイト」で開催される「2011東京トラックショー」に、EV関連技術を装備・搭載したトラックをはじめとする小型商用車(LCV:Light Commercial Vehicles)を5台出展すると発表した。

 同社は、電気自動車「日産リーフ」をはじめとするゼロエミッション車の開発と販売、バッテリーの開発と生産など、ゼロ・エミッション社会の実現に向けて、包括的な取り組みを実施している。2011年7月からは、多目的小型商用車「NV200バネット」をベースとした電気自動車の実証運行をグローバルに開始し、小型商用車分野での電気自動車の取り組みを開始した。

 今回の「2011東京トラックショー」では、その取り組みの延長線上として、これまでに培ってきたEV技術をトラック分野に応用すべく、「日産リーフ」のコンポーネントや、その他のEV関連技術を装備・搭載したトラックを出展する。

 展示するのは、「アトラスF24」をベースにした「e-NT400アトラス コンセプト」、「アトラスF24リチウムイオンバッテリー式冷凍車」、「アトラスF24給電車」の3車種。 加えて、国内メーカーで唯一、ユニバーサル・デザインタクシーとして認定されている「NV200バネットタクシー」。また、幼稚園バスや客人の送迎などのシーンで多く使用されている「シビリアン」の福祉向け仕様である「シビリアンハートフルサルーン」を出展し、同社の幅広いラインアップを訴求する。

 なお、「NV200バネットタクシー」のベース車である「NV200バネット」は、今年5月に、「次世代のニューヨークタクシー」にも選定されたモデルで、グローバルレベルでの顧客のニーズを視野に入れ、すでに世界約40カ国で販売されている新世代の小型商用車。同社は、「NV200バネット」を中心に、今後も顧客のニーズに応える様々な小型商用車を投入し、2016年度までに、業界をリードする小型商用車メーカーとなることを目指している。

 日産自動車の村上秀人執行役員(LCV事業本部担当)は、「当社は、ゼロエミッションの領域でリーダーとなるべく、『日産リーフ』をはじめとする乗用の電気自動車に加え、商用の電気自動車の開発・普及にも注力していく。現在、小型商用車『NV200バネット』をベースとした電気自動車を、将来の市場投入に向けて準備している。今回のトラックショーでは、トラックの電気自動車が生み出しうる価値をお伝えすべく、『日産リーフ』のコンポーネントを搭載した『e-NT400アトラス コンセプト』をはじめ、数々のEV技術を応用した車両を出展している。その他の出展車種とあわせ、日産の商用車がビジネスシーンに提供する様々な価値に触れてほしいと思う」と述べている。

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