ニコン、タイ洪水被害の最新情報を発表 浸水の水位は2メートルで変化なし

2011年10月21日 16:39

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 ニコンは21日、10月11日に発表したタイ中部アユタヤ県のロジャナ工業団地にある同社連結子会社のニコンタイランド社「Nikon (Thailand) Co., Ltd.」の浸水被害について、現時点での最新情報を発表した。

 同社によると、現在、すべての建物において1階部分が浸水被害を受けており、水位は10月12日から約2mで大きな変化は見られないという。操業は10月6日から停止が続いている。人的な被害の報告はないという。

 また、現場が依然として立ち入り禁止区域に指定されていることもあり、被害の全容をつかむ作業が難航しているという。今回の洪水による同社グループ並びに業績等への影響については、「鋭意その把握に努めており、重要な変化が見込まれると判断された場合には速やかにお知らせする」としている。

 復旧の時期については未定だが、ロジャナ工業団地における排水を含む平常化にはある程度の時間がかかる見込みとのこと。「当社では、社長を本部長とする緊急対策本部のもと支援体制を構築し、一日も早い復旧に努めるとともに、生産設備の新規調達やニコングループ全体での生産体制の見直しなどにより、生産再開に向けてあらゆる対応を開始している」と同社は報告している。

 なお、工業団地の排水に関しては、ロジャナ工業団地当局および団地内の他社、日本貿易振興機構(JETRO)らと協力し、タイ政府への働きかけを継続しているという。

 ニコンタイランド社では、デジタル一眼レフカメラおよび交換レンズ等の生産を行っている。

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